まつ毛サロンの開業に必要な資格と届出は?開業までの流れと費用の内訳、資金の集め方

まつ毛サロンの開業に必要な資格と届出は?開業までの流れと費用の内訳、資金の集め方
まつ毛サロンを開くには、資金の準備より先に確かめておきたいことがあります。 それは、まつ毛エクステンションの施術には美容師免許が必要で、お店は保健所に届け出た「美容所」でなければならないということです。 この記事では、まつ毛サロンの開業に必要な資格と届出、開業までの流れ、かかる費用の内訳と目安、資金の集め方、開業後に気をつけたいことをまとめました。
目次

まつ毛サロンの開業に必要な資格と届出

施術する人には美容師免許が必要

厚生労働省は、まつ毛エクステンションの施術は美容師法の「美容」にあたるため、施術者には美容師の免許が必要としています。 ネイルサロンやリラクゼーションサロンとはルールが違い、民間の資格だけでは施術できません。 自分が美容師免許を持っていない場合は、免許を持つスタッフを雇うか、美容師養成施設で学んで国家試験に合格する必要があります。

お店は「美容所」として届け出る

美容師法では、美容師は美容所で美容を行わなければならないとされています。
  1. 開設の前に、美容所の位置や構造設備、従業者の氏名などを都道府県知事(保健所)に届け出る(美容師法第11条)
  2. 構造設備の検査を受け、確認を受けてから使い始める(同第12条)
  3. 美容師が常時2人以上いるお店は、管理美容師を置く(同第12条の3)
届け出ていない場所でまつ毛エクステンションの施術を行うことはできません。 自宅の一室で開く場合も同じで、床面積や照明、換気、消毒設備などの基準は自治体の条例で決まっているため、物件を決める前に管轄の保健所へ相談しましょう。

開業までの流れ

  1. コンセプトと客層を決める(エクステ中心か、まつ毛パーマや眉毛も扱うか)
  2. 保健所に事前相談し、設備の基準を確かめる
  3. 物件を探し、基準に合う内装を計画する
  4. 資金計画を立て、必要なら融資を申し込む
  5. 内装工事・設備の購入
  6. 美容所の開設届を出し、保健所の検査を受ける
  7. 税務署へ開業届を出し、予約サイトやSNSで集客を始める
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
物件を先に契約してしまうと、保健所の基準に合わず追加工事が必要になることがあります。図面ができた段階で保健所に持っていき、相談しておくのがおすすめです。

まつ毛サロンの開業にかかる費用

費用の内訳

区分主な項目金額が変わるポイント
物件保証金・敷金、礼金、仲介手数料、前家賃立地と広さ。自宅開業なら大きく抑えられる
内装・設備内装工事、施術ベッド、照明、消毒設備、手洗い設備保健所の基準を満たすための工事の量
材料エクステ、グルー、ツイーザー、衛生用品扱うメニューの数
集客予約サイトの掲載料、ホームページ、ショップカード掲載プランの選び方
運転資金家賃、光熱費、人件費、材料の補充売上が安定するまでの月数

開業費用の目安

まつ毛サロンだけに絞った公的な統計は見当たりませんが、日本政策金融公庫の「2025年度新規開業実態調査」では、業種全体の開業費用は平均975万円、中央値600万円でした。 同じ調査では、250万円未満が20.1%、250万〜500万円未満が21.7%と、500万円未満で4割以上を占めています。 まつ毛サロンは大きな機械が要らないため、席数の少ない個人サロンなら、この中央値より少なく始められることもあります。 ただし、運転資金は売上が安定するまでの数か月分を別に用意しておくのが安心です。

開業資金の集め方

方法よいところ気をつけたいところ
自己資金返済がいらない手元に残るお金が減るので、運転資金まで使い切らない
日本政策金融公庫の融資開業前や開業直後でも相談できる事業計画書が必要。返済の計画を立てる
銀行・信用金庫の融資地域の制度融資と組み合わせられることがある開業前の実績がないと審査が厳しくなりやすい
補助金・助成金返済がいらない多くは後払いで、募集時期と対象が限られる
融資の相談では、どれだけお客さんが来て、いくら売上が立つかを具体的に説明できることが大切です。 医療機関として開業する美容クリニックでは、準備期間や必要な届出が大きく変わります。資金調達と法律面の確認事項を比べてみてください。
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開業後に気をつけたいこと

施術の安全と衛生

厚生労働省は、まつ毛エクステンションによる危害の相談が寄せられていることを公表しています。 目の周りの施術なので、グルーの成分の説明や、アレルギー歴の確認、施術後に異常が出たときの受診の案内を、カウンセリングの段階で伝えておきましょう。
  • 器具は一人ごとに消毒する
  • グルーの成分と使用期限を管理する
  • 初めてのお客さんには、アレルギーや目の病気の有無を確かめる
  • 違和感が出たら施術を中止し、眼科の受診をすすめる
施術を受ける側が気をつけたいデメリットやアフターケアの注意を知っておくと、カウンセリングで伝える内容も整理しやすくなります。
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集客と固定費のバランス

予約サイトへの掲載は集客に効きますが、掲載料は毎月の固定費になります。 リピートしてもらえれば集客にかかる費用を抑えられるため、次回予約のすすめ方や、付け替えの周期の案内まで考えておくと、売上が安定しやすくなります。 小さなスタジオの開業では、事業計画の立て方と集客の方法が参考になります。ヨガスタジオの準備の流れも見比べてみてください。
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まつ毛サロン開業のよくある質問

まつ毛サロンを開くのに資格は必要ですか?

まつ毛エクステンションは美容師法の「美容」にあたるため、施術者には美容師免許が必要です。民間の資格だけでは施術できません。

自宅でまつ毛サロンを開業できますか?

できますが、自宅の一室でも美容所として保健所に届け出て、構造設備の検査を受ける必要があります。設備の基準は自治体ごとに決まっているので、事前に保健所へ相談しましょう。

まつ毛サロンの開業費用はどのくらいですか?

立地や広さで大きく変わります。参考として、日本政策金融公庫の2025年度調査では、業種全体の開業費用は平均975万円、中央値600万円でした。

スタッフを雇うときに必要な手続きはありますか?

美容師が常時2人以上いる美容所では、管理美容師を置く必要があります(美容師法第12条の3)。従業者が変わったときは届出事項の変更も届け出ます。

まとめ:免許と美容所の届出を最初に確かめる

まつ毛サロンを開くには、施術者の美容師免許と、保健所への美容所の届出・検査が欠かせません。 物件を決める前に保健所へ相談し、設備の基準を確かめてから内装と資金の計画を立てましょう。 開業費用は立地や広さで大きく変わるため、運転資金まで含めて余裕のある計画にしておくと安心です。
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