競馬の装蹄師になるには?認定装蹄師の資格と講習の受講資格・費用、仕事内容

競馬の装蹄師になるには?認定装蹄師の資格と講習の受講資格・費用、仕事内容
装蹄師(そうていし)は、馬の蹄(ひづめ)を削って整え、蹄鉄を打ち付ける専門職です。 競走馬は、蹄の状態ひとつで走りや健康が大きく変わるため、競馬の世界では欠かせない仕事です。 装蹄師になるには、日本装削蹄協会の装蹄教育センター(栃木県宇都宮市)で1年間学び、認定試験に合格するのが基本の道です。 この記事では、日本装削蹄協会の公式の案内をもとに、資格の種類、講習の受講資格と費用、仕事内容、必要な適性をまとめました。
目次

装蹄師の仕事

  • 伸びた蹄を削り、馬の体重がバランスよくかかる形に整える(削蹄)
  • 蹄の形に合わせて蹄鉄を加工し、釘で打ち付ける(装蹄)
  • 蹄の割れや病気の兆候に気づき、獣医師や調教師と相談する
  • レースや調教の予定に合わせて、蹄鉄を付け替える
日本装削蹄協会のQ&Aによると、競走馬に多い軽いアルミニウム合金製の蹄鉄はすり減りやすいため2〜3週間ごと、乗用馬に多い鉄製の蹄鉄は1か月〜1か月半ごとの打ち替えが目安です。 1頭ごとに蹄の形や歩き方のクセが違うので、同じ作業の繰り返しではありません。

認定装蹄師の資格は3段階

日本装削蹄協会によると、認定装蹄師の資格には2級、1級、指導級の3つのグレードがあります。
資格取得の条件
2級認定装蹄師協会主催の認定講習会を受講し、講習期間中と修了後の認定試験に合格して、資格認定を受ける
1級認定装蹄師2級の取得後4年以上たってから昇級研修会を受講し、昇級試験に合格する
指導級認定装蹄師1級の取得後9年以上たってから昇級研修会を受講し、昇級試験に合格する
まずは2級を取って現場に出て、経験を積みながら上の資格を目指す流れになります。

認定講習会の受講資格と費用

項目内容
受講資格入講年度の4月1日現在で満18歳以上
募集人数20名以内
選考試験一般教養試験、面接試験、体力試験(受験料24,000円)
講習期間1年間(4月〜翌年2月。夏季・冬季休暇あり)
講習形式全寮制(センター付属の八汐寮)
受講費用(令和2年度実績)受講料84万円、講習実費20万円、寮費は1か月約4万円〜4万5千円

※日本装削蹄協会「装蹄師になるには」より。願書の受付や選考試験の日程は、協会ホームページのお知らせで発表されます。

費用は年度によって変わる可能性があるので、受講を考えたら最新の募集要項を必ず確かめてください。 募集人数が20名以内と少なく、第一回の選考試験で定員に達すると第二回は行われないため、早めの準備が大切です。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
全寮制で1年間というのは、仕事や学校との両立が難しい条件です。講習費と寮費だけでなく、その1年間の生活費の見通しも立ててから応募を考えると安心です。

装蹄師に向いている人

  • 馬が好きで、大きな動物を落ち着いて扱える
  • 重い蹄を抱えた中腰の姿勢に耐えられる体力がある
  • 鉄を熱して叩く鍛冶の作業や、細かい手作業が苦にならない
  • 調教師や獣医師、厩務員と話し合いながら仕事を進められる
協会のページに載っている受講生の声では、「筋力や体力は、今はなくてもいずれは自然とつく」「本気で装蹄師になりたいと思う人は、とても楽しく勉強できる」といった声が紹介されています。 体力に自信がなくても、強い意志があれば挑戦できる仕事だといえます。

資格を取ったあとの働き方

2級を取ったあとは、すぐに独り立ちするのではなく、先輩の装蹄師のもとで助手として経験を積むのが一般的です。 主な活躍の場には、次のようなところがあります。
  • 中央競馬・地方競馬のトレーニングセンターや競馬場で、競走馬を担当する
  • 生産牧場や育成牧場で、若い馬の蹄を整える
  • 乗馬クラブで、乗用馬の蹄を管理する
経験を積んで信頼を得ると、独立して複数の厩舎や牧場から仕事を受ける人もいます。 ほかの公営競技の裏方の仕事にも興味があれば、ボートレースの検査員の仕事内容と資格をまとめた記事も参考になります。
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装蹄師になるためのよくある質問

装蹄師は国家資格ですか?

現在の認定装蹄師は、公益社団法人日本装削蹄協会が認定する資格です。2級・1級・指導級の3つのグレードがあります。

装蹄師になるには何歳から講習を受けられますか?

日本装削蹄協会の認定講習会は、入講年度の4月1日現在で満18歳以上が受講資格です。

装蹄師の講習にはいくらかかりますか?

協会の案内(令和2年度実績)では、受講料84万円、講習実費20万円、寮費が1か月約4万円〜4万5千円です。最新の金額は募集要項で確認してください。

競走馬の蹄鉄はどのくらいで付け替えますか?

日本装削蹄協会のQ&Aでは、競走馬に多いアルミニウム合金製の蹄鉄は2〜3週間ごと、乗用馬に多い鉄製の蹄鉄は1か月〜1か月半ごとの打ち替えが目安とされています。

まとめ

装蹄師になるには、日本装削蹄協会の装蹄教育センターで1年間の認定講習会を受け、認定試験に合格して2級認定装蹄師になるのが基本の道です。 受講資格は入講年度の4月1日現在で満18歳以上、募集は20名以内と狭き門で、全寮制のため受講料や寮費も含めた費用の準備が必要です。 2級を取ったあとは助手として経験を積み、1級(2級取得後4年以上)、指導級(1級取得後9年以上)へと進んでいきます。
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