生命保険とは?種類の違い・公的保障との関係・保険料控除・加入時の注意

生命保険とは?種類の違い・公的保障との関係・保険料控除・加入時の注意
生命保険は、本人が亡くなったときや病気になったときに、家族の生活費や治療費を保険金や給付金で補う仕組みです。 ただし「死亡保険」「医療保険」「がん保険」「個人年金保険」など種類が多く、同じ「生命保険」という言葉でも、備えている内容がまったく違うことがあります。 また、保険に入る前に押さえておきたいのが、国の制度であらかじめ用意されている保障です。 遺族年金や高額療養費制度を知らないまま民間の保険に入ると、必要以上に高い保障を持つことになりかねません。 この記事では、生命保険の基本、主な種類の違い、公的保障との関係、保険料と生命保険料控除、加入するときの注意点を、生命保険文化センター・日本年金機構・厚生労働省・国税庁などの公開情報をもとに整理しました。 特定の保険会社や商品をすすめる記事ではありません。
目次

生命保険とは?仕組みと登場人物

生命保険は、加入者が毎月または毎年の保険料を払い、人の生死や病気・ケガなどが起きたときに、保険会社から保険金や給付金を受け取る契約です。 保険料は、性別・年齢別の死亡者数の統計などをもとにした予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つを使って計算されます。 契約には、次の3者が登場します。
呼び方意味注意したい点
契約者保険会社と契約を結び、保険料を払う人解約や契約内容の変更ができるのは契約者
被保険者その人の死亡やケガ、病気が保険の対象になっている人契約者と別の人にもできる(例:夫が契約者、妻が被保険者)
受取人保険金や給付金を受け取る人あらかじめ契約者が指定する
生命保険文化センターの用語辞典では、解約は「契約者の意思でいつでも自由にできる」と説明されています。 ただし解約すると、その日から保障がなくなります。

生命保険と損害保険の違い

生命保険は人の生死や病気に関する保障、損害保険は自動車事故や火災など物や賠償責任に関する保障、という分け方が基本です。 医療保険やがん保険は人の病気に備える商品のため、生命保険会社が扱うのが一般的です。 一方、郵便局、JA(農協)、県民共済・生協なども生命保険に近い商品を扱っています。 生命保険文化センターの調査(2025年度)では、これらの生命保険や共済を含めた「死亡に備えた私的な準備」の手段として、生命保険が60.2%、預貯金が44.1%、損害保険が11.5%でした(複数回答)。
この記事の前提
保険料や保障内容は会社・商品・年齢・性別・健康状態で変わります。 そのため、この記事では具体的な保険料の金額は載せていません。 検討するときは、必ず各社の「契約概要」「注意喚起情報」「約款」を読んで比べてください。

生命保険の主な種類と違い

生命保険文化センターは、主契約の種類として定期保険、収入保障保険、養老保険、終身保険、医療保険、がん保険、個人年金保険、介護保険などを挙げています。 まず、死亡したときに備える保険の違いを表にまとめます。
種類保障の内容貯蓄性向いている場面
定期保険一定期間の死亡・高度障害を保障。満期保険金はないほぼなし子どもが小さい間など、期間を区切って大きな保障がほしいとき
収入保障保険死亡・高度障害のとき、保険期間の満了まで年金形式で受け取る。年金の受取回数には2年・5年などの最低保証があるほぼなし毎月の生活費の形で遺族に残したいとき
終身保険死亡・高度障害の保障が一生涯続く。期間がたつと解約返戻金が増えるあり葬儀費用など、必ず必要になるお金を準備したいとき
養老保険保険期間内の死亡で死亡保険金、満期まで生存していれば同額の満期保険金あり貯蓄と保障を一つにまとめたいとき
同じ保障額なら、貯蓄性のない定期保険や収入保障保険のほうが、保険料は低くなりやすいのが一般的な傾向です。 終身保険や養老保険は、保障と同時に積み立てもしているため、保険料が高めになります。

病気やケガに備える保険

死亡以外に備える保険として、次のようなものがあります。
  • 医療保険:入院や手術をしたときに給付金が出る。公的医療保険の自己負担分を補う位置づけ
  • がん保険:がんと診断されたときの診断給付金や、治療・入院の給付金が中心の保険
  • 特定疾病保障保険:三大疾病など、決められた病気になったときに保険金が出る
  • 就業不能保障保険:病気やケガで働けなくなったときの収入減少に備える
  • 介護保険:公的介護保険とは別に、民間の保険として介護状態になったときに給付が出る
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2025年度)によると、疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率は65.6%です。 この数字は、個人年金保険や生命共済を含む、いわゆる医療保障の付いた契約の割合です。

先進医療は公的保険の対象外

厚生労働省によると、先進医療は令和8年9月現在で71種類あり、「先進医療に係る費用」は全額が患者の自己負担です。 同省の例では、総医療費が100万円、うち先進医療に係る費用が20万円の場合、20万円は全額自己負担になります。 残りの80万円は通常の保険診療の部分なので、3割にあたる24万円が一部負担金となり、この部分には高額療養費制度が使えます。 先進医療の費用は、医療の種類や病院によって異なります。 民間の医療保険や先進医療特約は、この全額自己負担の部分に備えるためのものです。

貯蓄や老後のための保険

個人年金保険は、決めた年齢から年金を受け取る契約で、老後資金の準備に使われます。 こども保険や貯蓄性の高い終身保険も、教育費や将来の資金づくりを目的にしています。 ただし、貯蓄性のある保険は途中で解約すると元本割れすることがあります。 運用成績で受取額が変わる変額保険もあり、元本が保証されない商品がある点は確認が必要です。
主契約と特約の違い
主契約は契約の基本になる部分で、そこに複数の特約を付けられるのが一般的です。 同じ名前の特約でも、保険会社によって保障の内容や給付の条件が違うことがあります。 特約の名前だけで判断せず、どんな場合に給付されるのかを「契約概要」で確かめてください。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
保険の種類が多くて迷うときは、商品を比べる前に、万一のとき家族に何がいくら必要になるかを紙に書き出してみてください。必要額が見えると、定期保険と終身保険のどちらが合うかも決めやすくなります。

公的保障を知ってから保険を考える

生命保険は、国の制度で足りない部分に絞って備える考え方が基本です。 先に公的保障の内容を確認すると、必要な保険金額を無理なく見積もれます。 ここでは、会社員や公務員か自営業かによって差が出る遺族年金と、医療費の上限を決める高額療養費制度を取り上げます。

遺族年金の対象者と年金額

遺族年金は、国民年金や厚生年金保険の被保険者などが亡くなったとき、その人に生計を維持されていた遺族が受け取れる年金です。 日本年金機構によると、遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があり、亡くなった人の年金の加入状況によって、どちらか、または両方が支給されます。
項目遺族基礎年金遺族厚生年金
対象になる人子のある配偶者、または子厚生年金保険の被保険者だった人などに生計を維持されていた遺族
年金額(令和8年4月分から)子のある配偶者が受け取るとき、昭和31年4月2日以後生まれの人で847,300円に子の加算額。子の加算額は1人目・2人目が各243,800円、3人目以降は各81,300円亡くなった人の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3の額
加算など子が受け取る場合は、年額を子の数で割った額が1人あたりの額40歳以上65歳未満で一定の条件を満たす妻には、中高齢寡婦加算として年額635,500円が加算される
自営業やフリーランスなど国民年金のみの人は、子がいなければ遺族基礎年金の対象になりません。 この点が、会社員との大きな違いです。 子のある配偶者が、たとえば子1人の世帯で受け取る場合は、847,300円に243,800円を加えた年額1,091,100円になります(昭和31年4月2日以後生まれの人の場合)。 実際に受け取れるかどうか、受取額はいくらになるかは、亡くなった人の保険料の納付状況や家族構成で決まります。 詳しくは、年金事務所や街角の年金相談センターで確認できます。

高額療養費制度:医療費の自己負担に上限がある

病気やケガで医療費が高くなっても、公的医療保険には自己負担額に上限を設ける高額療養費制度があります。 厚生労働省の案内によると、上限額は年齢や所得に応じて決まります。 たとえば令和8年8月からの制度では、70歳未満で年収が約370万円から約510万円の人が医療費100万円の治療を受けた場合、自己負担は約9.3万円までに抑えられます。 さらに、直近12か月の間に高額療養費に該当した月が3か月以上あると、4か月目からは上限額が一段と下がる「多数回該当」があります。 令和8年8月からは、月ごとの上限に加えて、8月から翌年7月までの年間上限も新たに設けられました。
高額療養費の対象外になるもの
高額療養費は、公的医療保険が適用される診療の自己負担が対象です。 入院中の食事代や差額ベッド代、先進医療の技術料など、公的保険の対象外の費用は含まれません。 民間の医療保険で備える場合は、こうした公的保険でカバーされない部分を想定すると考えやすくなります。
生命保険文化センターの調査(2025年度)では、公的な死亡保障制度で大部分を「まかなえるとは思わない」と答えた人が66.3%、「まかなえると思う」は24.0%でした。 ただし、実際にいくら足りないかは世帯によって違うため、一律に判断しないほうがよい部分です。

必要な保障額を決める手順

保険の加入や見直しでは、「いくらの保障が必要か」を先に決めるのが基本です。 保険会社の提案や知人のすすめで決めると、必要以上の保障になることがあります。 手順は次のとおりです。
  1. 万一のとき、遺族が必要とするお金を書き出す(生活費、住居費、教育費、葬儀費用など)
  2. 公的保障(遺族年金など)や、会社の死亡退職金・遺族への給付があれば、その金額を調べる
  3. 貯蓄や、すでに入っている保険の保障額を確認する
  4. 1から2と3を引いた不足分を、民間の保険で備える額の目安にする
  5. 期間と形(一括で受け取るか、毎月受け取るか)を決め、定期保険・収入保障保険・終身保険から選ぶ
たとえば、子どもが1人いる世帯で、末子が18歳になるまで10年あるとします(仮の条件です)。 遺族基礎年金だけを見ると、年額1,091,100円が10年間で約1,091万円になります。 遺族厚生年金や貯蓄、住宅ローンの団体信用生命保険の有無などによって、不足額はこの数字より大きく減ることも、増えることもあります。 子どもの成長とともに必要保障額は減っていくため、期間を決めて備える定期保険や収入保障保険は、この考え方と合いやすいとされています。

生活の状況ごとの考え方

  • 独身で扶養する人がいない:遺族に残す生活費は必要が少なく、葬儀費用や医療費の備えを中心に考える
  • 共働きで子どもが小さい:どちらかが亡くなっても、残る人の収入が続くかを確認し、不足分を定期保険などで補う
  • 自営業やフリーランス:遺族厚生年金がないため、公的保障が薄くなりやすい。遺族基礎年金の対象かどうかを先に確認する
  • 子どもの独立後:教育費の心配が減るため、保障額を減らしたり、終身保険の死亡保障を葬儀費用程度に絞ったりする人が多い

保険金を受け取ったときの税金

死亡保険金には、誰が契約者(保険料の負担者)で、誰が被保険者、誰が受取人かによって、所得税・相続税・贈与税のどれかがかかります。 国税庁のタックスアンサー(No.1750)では、被保険者をA、保険料の負担者をB、受取人をCとして、次の組み合わせで整理しています。
被保険者保険料の負担者受取人かかる税金
ABB所得税(一時所得など)
AAB相続税
ABC贈与税
たとえば夫が自分を被保険者にして保険料を払い、妻が受取人になっている契約は、2行目の相続税の扱いです。 相続人が受け取る死亡保険金には、「500万円×法定相続人の数」の非課税限度額があります(国税庁 No.4114)。 法定相続人が配偶者と子2人の3人なら、非課税限度額は1,500万円です。 この非課税枠は相続人が受け取る場合に使えるもので、相続人以外の人が受け取った死亡保険金には適用されません。 受取人を誰にするかで税金の種類が変わるため、契約前に、契約者・被保険者・受取人の組み合わせを確認してください。 税額の計算は、税務署か税理士に確認するのが確実です。

保険料と生命保険料控除

生命保険の保険料は、払った年の所得税や住民税の計算で、生命保険料控除として所得から差し引ける制度があります。 国税庁のタックスアンサー(No.1140)によると、控除は「一般生命保険料」「介護医療保険料」「個人年金保険料」の3つの区分に分かれています。

控除額の計算(平成24年1月1日以後の契約)

新契約(平成24年1月1日以後に結んだ契約)の控除額は、年間の支払保険料によって次のように決まります。
年間の支払保険料控除額
2万円以下支払保険料の全額
2万円超4万円以下支払保険料×1/2+1万円
4万円超8万円以下支払保険料×1/4+2万円
8万円超一律4万円
一般生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料の3つで、それぞれ最高4万円です。 3つの合計が12万円を超える場合は、12万円が上限になります。 たとえば一般生命保険料の年間支払額が6万円なら、6万円×1/4+2万円で、控除額は3万5,000円です。 さらに令和8年分以降の申告では、23歳未満の扶養親族がいる人が支払う新生命保険料(一般生命保険料)について、控除額の上限が6万円に引き上げられました。 この場合の計算は、年間の新生命保険料が3万円以下なら全額、3万円超6万円以下なら「×1/2+1.5万円」、6万円超12万円以下なら「×1/4+3万円」、12万円超は一律6万円です。 別の例として、扶養する子が20歳の人が年間8万円を払っていれば、8万円×1/4+3万円で、控除額は5万円です。 控除は保険料の全額が戻る仕組みではなく、所得から差し引くことで税金が減る仕組みです。 節税のためだけに保険に入っても、保険料の負担のほうが大きくなります。
控除を受ける手続き
会社員は、年末調整の際に保険会社から届く「生命保険料控除証明書」を提出して手続きします。 自営業やフリーランスは、確定申告で控除を申告します。 平成23年12月31日以前の契約(旧契約)は、控除額の計算式が異なります。 古い契約を持っている人は、国税庁の案内で区分を確認してください。

加入するときに確認すること

保険に入る前に、次の点を確認してください。

告知義務:健康状態は正確に伝える

申込みのときは、過去の病歴や現在の健康状態、職業などを保険会社に伝える「告知」が必要です。 事実と違う内容や、重要な事実を伝えなかった場合は、告知義務違反として契約が解除され、保険金や給付金が受け取れなくなることがあります。 健康診断の結果や通院歴は、うろ覚えで答えず、記録を確かめて書いてください。 持病があって通常の保険に入りにくい場合は、告知項目が少ない引受基準緩和型や、告知・診査のない無選択型という種類もあります。 ただし、これらは一般的な商品と比べて保険料が割高だったり、保険金や給付金の上限額が低かったりします。

クーリング・オフと責任開始

生命保険の申込みには、クーリング・オフ制度があります。 生命保険文化センターによると、クーリング・オフに関する書面を受け取った日、または申込日のいずれか遅い日から数えて8日以内であれば、申込みを撤回できます。 契約の種類によっては対象外になることもあるため、書面の記載を読んでください。 また、保険会社が保障を始める責任開始期は、申込み、告知、第1回保険料の払込みなどの条件がそろった時点です。 申込みをしても、責任開始前に亡くなった場合は保険金が出ないことがあります。

更新型と払込期間

定期保険などの更新型は、更新のたびに年齢と保険料率で保険料が再計算され、通常は更新前より高くなります。 若いころに入って、更新で保険料が上がってから負担に感じる人もいます。 終身保険は、保険料を払う期間(払込期間)を短くすると、月々の保険料は高くなる代わりに、早く払い終わります。 払込期間と保障期間の違いは、パンフレットでよく確認してください。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
保険の勧誘で「今日中に決めないと」と急かされても、その場で契約する必要はありません。告知の内容や保険料、クーリング・オフの期間を書面で確認してから決めてください。

見直し・解約・乗り換えのときの注意

結婚や出産、住宅の購入、子どもの独立などで、必要な保障額は変わります。 見直しの機会は、これらのタイミングです。 ただし、すでに入っている保険を解約して新しい保険に入り直す前には、次の点を確認してください。
  • 新しい保険に入れる健康状態か、先に確かめていない(解約後に断られると、保障がなくなる)
  • 入ってから年数が浅いと、解約したときに受け取れる額が、それまでの保険料の合計を下回りやすい
  • 年齢が上がった分、同じ保障でも保険料が高くなることがある
  • 新しい契約の責任開始前に、古い契約を解約してしまう
新しい契約の責任開始を確認してから、古い契約を解約するのが基本の順番です。 保険料の払込みが難しくなった場合は、すぐ解約せず、保障を小さくして続ける方法があるかどうかを、保険会社に問い合わせてください。

保険金が支払われないケースもある

保険金や給付金の支払事由に当てはまっても、約款に定められた免責事由に該当すると、受け取れないことがあります。 生命保険文化センターの用語辞典では、主な免責事由として、契約者・被保険者・受取人の故意や重大な過失などが挙げられています。 免責事由は商品ごとに細かく違うため、加入前に約款の「保険金等が支払われない場合」の項目を読んでおくと、請求のときに慌てずに済みます。 また、契約内容が変わったときは、受取人の変更や住所・連絡先の届出が必要です。 家族が契約の存在を知らないままだと、請求されずに放置されることもあるため、保険会社名と証券の保管場所を家族に伝えておいてください。

保険会社が破綻したとき

生命保険会社が破綻した場合に備えて、生命保険契約者保護機構があります。 保護機構は1998年12月1日に設立され、国内で事業を行うすべての生命保険会社が会員です。 保護機構のQ&Aでは、補償対象契約について、破綻時点の責任準備金等の90%までが補償されると説明されています。 高予定利率契約については別の扱いがあるため、詳しくは保護機構の案内で確認してください。

相談先と、断る・やめるときの窓口

保険の内容が分からないときや、トラブルになったときは、次の窓口に相談できます。
相談先主な相談内容連絡先・受付
生命保険協会の生命保険相談所契約や保険金の請求、苦情など03-3286-2648(9:00から17:00、土日祝と12/29から1/3を除く)。電話がつながりにくいとの案内が出ている
消費者ホットラインしつこい勧誘や不当な契約など、消費者トラブル全般188(局番なし。身近な消費生活センターの窓口へつながる)
契約している保険会社契約内容の確認、請求手続き契約書や保険証券に記載の窓口
保険の勧誘で、「今日だけ」「今決めないと入れなくなる」などと決断を急がされたときは、その場で契約せず、持ち帰って確認してください。

生命保険についてよくある質問

生命保険と医療保険は別のものですか?

医療保険は、生命保険会社が扱う保険の一種です。死亡時の保険金が中心の死亡保険と、入院や手術の給付金が中心の医療保険では、備える内容が違います。「生命保険」という言葉が、死亡保険だけを指す場合と、医療保険やがん保険なども含む場合があるため、契約の内容を確かめてください。

定期保険と終身保険は、どちらを選べばよいですか?

保障が必要な期間が決まっていて、保険料を抑えたいときは定期保険や収入保障保険が候補になります。葬儀費用など一生涯必要になるお金に備えたいときは終身保険が候補です。必要保障額と予算を決めてから比べてください。

公的な保障があれば、民間の生命保険は不要ですか?

遺族年金や高額療養費制度といった公的保障で、全額をまかなえるとは限りません。自営業で子がいない場合は遺族基礎年金の対象にならないなど、世帯によって差があります。公的保障を確認したうえで、足りない部分を民間の保険で補う考え方が基本です。

生命保険料控除はいくらまで受けられますか?

国税庁によると、平成24年1月1日以後の契約では、一般生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料の各区分で最高4万円、合計12万円までです。令和8年分以降は、23歳未満の扶養親族がいる人の新生命保険料の控除額が最高6万円になります。

持病がある場合でも加入できますか?

病気の種類や状態によります。通常の保険に入れない場合でも、告知項目が少ない引受基準緩和型や、告知のない無選択型があります。ただし、保険料が割高だったり、給付の上限が低かったりします。告知は事実どおりに行ってください。

契約したあとで、やめたくなったらどうしたらよいですか?

クーリング・オフに関する書面を受け取った日か申込日のいずれか遅い日から8日以内であれば、申込みを撤回できます。期間を過ぎた後は解約になり、解約返戻金は払った保険料より少ないことがあります。迷ったときは、保険会社か生命保険協会の相談所に確認してください。

まとめ

生命保険は、亡くなったときや病気になったときの経済的な負担を補う契約で、死亡保険、医療保険、がん保険、個人年金保険など、備える内容によって種類が分かれます。 加入する前に、遺族年金や高額療養費制度などの公的保障を確認すると、必要な保障額が見えてきます。 保険料は、生命保険料控除で所得から差し引ける範囲があるものの、節税目的だけで入る必要はありません。 申込みでは、告知を正確に行い、クーリング・オフの8日以内という期限と責任開始のタイミングを確認してください。 不安があるときは、生命保険協会の生命保険相談所や消費者ホットライン188を使えます。 投資で資産を増やす方法を知りたい人は、ロボアドバイザーの仕組みと限界も比べてみてください。
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