無料翻訳アプリはどれがいい?Google翻訳・DeepL・VoiceTraを場面別に比較

無料翻訳アプリはどれがいい?Google翻訳・DeepL・VoiceTraを場面別に比較
無料の翻訳アプリは、Google翻訳、DeepL、VoiceTraなど、無料で使えるものがいくつもあります。 ただ、どれも同じように見えて、得意な場面は違います。 旅行先で店員と話すなら音声やカメラに強いアプリ、メールや資料の文章を訳すなら訳文が自然なアプリ、と使い分けたほうが失敗しにくくなります。 この記事では、Google翻訳・DeepL・VoiceTraの3つを、公式サイトで確認できた機能と無料の条件をもとに比べました。 あわせて、場面別の選び方、無料で使うときに気をつけたい入力内容の扱い、訳した結果を使う前の確認方法もまとめています。
目次

無料翻訳アプリは「何を訳すか」で選ぶ

先に、3つのアプリの違いを表にまとめます。
項目Google翻訳DeepLVoiceTra
得意な場面旅行・日常会話・看板やメニューメールや資料など文章の翻訳話しかけて訳す音声翻訳
入力方法文字・音声・手書き文字入力、ファイル翻訳音声が中心
カメラ翻訳あり公式の料金ページでは確認できず公式サイトでは確認できず
オフライン言語をダウンロードすれば可能公式の料金ページでは確認できず公式サイトでは確認できず
無料の条件公式ページで上限は確認できず無料版は月50,000文字、ファイル翻訳は月1件(5MBまで)ダウンロードも利用もすべて無料(33言語)
注意点入力内容の扱いは利用規約で確認するPro版のデータは学習に使われないと明記。無料版は文字数に上限あり研究用アプリで、試験的な利用が前提
※2026年10月21日に各社の公式サイトで確認した内容です。仕様や料金は変わることがあるため、使う前に最新の案内を見てください。
先に結論
  • 旅行や外出先で、看板・メニュー・会話をまとめて訳したい人はGoogle翻訳
  • メール、資料、長めの文章を自然な日本語や英語にしたい人はDeepL
  • 相手に話しかけて、その場で音声翻訳したい人はVoiceTra
  • 仕事の書類や個人情報は、無料アプリにそのまま入れない
1つに絞る必要はありません。 スマホに2つ入れて、場面ごとに切り替える人も多いはずです。

Google翻訳の特徴と向いている場面

Google翻訳は、機能の数で選ぶなら最初に試しやすいアプリです。 Googleの公式ページでは、次のような機能が紹介されています。
  • カメラ翻訳:カメラを向けるだけで、書かれている内容をリアルタイムで翻訳できる
  • オフライン翻訳:言語をダウンロードしておけば、インターネットに接続せずに翻訳できる
  • 会話:言語が異なる人との会話を、音声を同時に翻訳しながら進められる
  • 入力方法:文字入力、音声入力、手書き入力に対応している
  • ドキュメント・ウェブ翻訳:ファイルのアップロードやURLの入力で、文書やウェブページ全体を訳せる
  • 翻訳の保存:単語やフレーズを保存して、別の端末からも見られる

旅行先で使うときの強み

海外の飲食店でメニューを読むとき、駅や空港で案内表示を確認するときは、カメラ翻訳が役に立ちます。 文字を打ち込む手間がないため、片手でスマホを持ちながらでも使えます。 また、オフライン翻訳は、海外のモバイル通信が不安定な場所や、通信量を抑えたいときの保険になります。 ただし、オフラインで使うには、出発前に言語のダウンロードを済ませておく必要があります。

向かない場面と注意点

長い契約書や専門的な資料は、Google翻訳だけで内容を判断しないほうが安全です。 翻訳アプリは文脈をくみ取れずに、固有名詞や専門用語を取り違えることがあるためです。 また、入力した文章がどう扱われるかは、Googleの利用規約とプライバシーに関する案内で確認できます。 Googleの利用規約には、人工知能や機械学習を使ってサービスの開発や改善を行う旨が書かれています。

DeepLの特徴と向いている場面

DeepLは、メールや資料など、まとまった文章を訳したい人に向いています。 無料版でも、文書ファイルをアップロードして翻訳できます。 ただし、公式の料金ページによると、無料版には次の上限があります。
項目無料版Individual(有料)
テキスト翻訳の文字数1か月に50,000文字1か月に300,000文字
ファイル翻訳1か月に1件1か月に3件
ファイルの最大サイズ5MBまで30MBまで
保存できる訳文1件1件
50,000文字は、1,000文字のメールなら月に約50通分です。 たまにメールを訳す程度なら足りますが、毎日大量の資料を訳す使い方には向きません。

無料版と有料版でデータの扱いが違う

DeepLのヘルプには、「DeepL Proのお客様のデータはDeepLのAIモデルを訓練するために使用されることはありません」と書かれています。 ここで確認できるのは有料のPro版についてです。 無料版で入力した文章の扱いについては、使う前にDeepLの利用規約とプライバシーポリシーを自分で確認してください。 仕事の文書を訳す場合は、無料版に入れず、社内の翻訳ルールや契約済みの有料サービスを使うのが基本です。
月50,000文字の目安を計算する
  1. 訳したい文章の文字数を数える(文書ソフトの文字数カウントで確認できる)
  2. その月に訳す回数を掛ける(例:1,000文字のメールを週5通なら、月に約20通で20,000文字)
  3. 50,000文字を超えそうなら、訳す文章を絞るか、別の方法を併用する

VoiceTraの特徴と向いている場面

VoiceTraは、情報通信研究機構(NICT)が提供する多言語音声翻訳アプリです。 公式サイトでは、話しかけると外国語に翻訳してくれるアプリで、翻訳できる言語は33言語、ダウンロードも利用もすべて無料と案内されています。 課金を気にせず、話しかけるだけで使いたいときに試しやすいアプリです。

研究用アプリであることを理解して使う

VoiceTraの公式サイトには、「個人の旅行者の試用を想定して作られた研究用アプリ」で、研究目的のサーバーを使っていると書かれています。 試験的に利用できるとされており、VoiceTraの技術を使った民間サービスの利用も検討するよう案内されています。 つまり、業務で毎日使う道具というより、旅行などで試す用途を想定したアプリです。 また、2026年8月には、セキュリティ上の不具合を修正するため、アプリのバージョン9.2.1へのアップデートが必要になりました。 古いバージョンのまま使っていると、翻訳が動かないことがあります。 使う前に、App StoreやGoogle Playで最新版になっているか確認しておきましょう。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
VoiceTraは、旅行前に1度だけ試しておくと安心です。現地で初めて開くと、アップデートが必要なことに気づいても通信できないことがあります。

場面別の選び方

どれを選べばよいか迷うときは、次の表から近い場面を探してください。
場面向いているアプリ理由
海外旅行でメニューや看板を読むGoogle翻訳カメラ翻訳とオフライン翻訳が使える
店員や宿の人と短い会話をするGoogle翻訳、VoiceTraどちらも音声で翻訳できる
外国語のメールに返事を書くDeepL、Google翻訳文章をまとめて入力して訳せる
PDFやWordの資料を読むDeepL、Google翻訳どちらもファイルを翻訳できる(DeepL無料版は月1件・5MBまで)
外国のウェブページを読むGoogle翻訳URLを入力してページ全体を翻訳できる
契約書・医療・法律の文書翻訳アプリだけに頼らない誤訳の影響が大きく、専門家の確認が必要

外国人との会話や連絡に使うとき

外国人の友人や、アプリで知り合った外国人とやり取りするときは、短い文を区切って訳すと誤解が減ります。 長い文をひとまとめにして入力すると、主語や意味が抜け落ちた訳文になることがあるためです。 マッチングアプリでの翻訳機能については、次の記事でも紹介しています。
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気になる相手との連絡で使う場合も、金銭や個人情報の話が出たら、翻訳結果だけで判断せずに慎重に進めてください。

旅行前にやっておくこと

  1. Google翻訳アプリを入れ、行き先の言語をダウンロードしておく(オフラインで使う場合)
  2. VoiceTraを入れる場合は、最新バージョンになっているか確認する
  3. 日本語から訳して、さらに訳文を日本語に戻してみる(意味が変わらないか確かめる)
  4. 電波が弱い場所を想定して、よく使う言い回しを保存しておく

無料で使う前に確認したい入力データの扱い

無料の翻訳アプリは、入力した文章がサービスの改善に使われる前提で提供されていることがあります。 Googleの利用規約にも、人工知能や機械学習を使ってサービスを開発・改善する旨の記載があります。 VoiceTraの公式サイトには、利用者から提供されたデータの活用状況を公開するページがあり、研究への協力を呼びかけています。 無料アプリの仕組みを考えるきっかけとして、利用者の行動データを収益に結びつける仕組みを解説した記事も参考になります。
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無料のサービスを使うときは、お金の代わりに何が提供されているのかを知っておくと、入力する内容を選びやすくなります。

無料アプリに入れないほうがよい内容
  • マイナンバー、口座番号、クレジットカード番号、パスワード
  • 取引先の名前が入った契約書、見積書、社外秘の資料
  • 診断書や検査結果など、病気にかかわる個人情報
  • 家族や友人の住所・電話番号・メールアドレス
どうしても訳したいときは、名前や番号を「A社」「○○」のように伏せてから入力する方法があります。 会社で使う場合は、会社が許可している翻訳サービスがあるかどうかも、先に確認してください。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
仕事の書類や個人情報は、無料アプリにそのまま入れないでください。入力内容がサービスの改善に使われる可能性があります。

訳文が不自然になりにくい入力の書き方

どのアプリを使う場合でも、入力する日本語の書き方で訳文の読みやすさは変わります。 日本語は主語や目的語を省くことが多く、翻訳アプリはその省かれた部分を正しく補えないことがあるためです。 次の表は、入力文を直す例です。
入力のくせ直す前の例直した例
主語がない明日行きます私は明日、あなたの店に行きます
1文が長い荷物が届かないので確認したいのですが注文番号はこれで返信はメールでお願いします荷物が届きません。確認をお願いします。注文番号は12345です。返信はメールでお願いします
あいまいな言い方ちょっと難しいかもしれませんこの日は予定があるため、参加できません
省略語・略称来週のMTGはリスケで来週の会議は、別の日に変更してください

※表の例は、入力の直し方を説明するために作った文です。

ひとつの文に、伝えたいことをひとつだけ入れる

訳文がおかしいときは、アプリを替える前に、元の日本語を2〜3文に分けてみてください。 文を分けるだけで、訳文が自然になることは珍しくありません。 句点で文を区切り、ひとつの文に主語を1つ、動作を1つだけ入れると、意味がずれにくくなります。

固有名詞は、訳さずそのまま残す

人名、地名、会社名、商品名は、アプリが意味をくんで別の言葉に置き換えてしまうことがあります。 名前の部分だけアルファベットやカタカナで入力するか、訳した後に元の名前に直すと、取り違えを防げます。

使い方別のモデルケース

ここまでの内容を、使い方の例に当てはめます。

年に数回、海外旅行に行く人

旅行中心なら、Google翻訳を軸にするのが現実的です。 出発前に行き先の言語をダウンロードしておけば、通信が不安定な場所でもメニューや案内表示を訳せます。 短い会話は音声で、長めの説明はカメラ翻訳や文字入力で、と使い分けましょう。 VoiceTraは、旅行前に試しておき、Google翻訳の訳文で伝わりにくいときの2つ目の手段として持っておく使い方があります。

外国語のメールを月に数通やり取りする人

メールが中心なら、DeepLの無料版から試せます。 1,000文字のメールを月に10通訳しても、使う文字数は10,000文字です。月50,000文字の範囲内に収まります。 ただし、取引先の情報が入ったメールは、無料版に入れる前に会社の規則を確認してください。

外国人の同僚や友人と、毎日のようにやり取りする人

やり取りが多い人は、無料版の文字数上限に達しやすくなります。 Google翻訳とDeepLを併用して、使う場面を分けると、上限を気にせず続けられます。 毎日、仕事の文章を大量に訳すなら、会社が契約する有料サービスや、翻訳会社への依頼も選択肢です。

有料版や別の手段に切り替える目安

無料版で続けるか、別の方法に切り替えるかは、次の条件で判断できます。
  • DeepLの無料版で、月の途中に50,000文字を使い切ることが続く
  • ファイルを月に2件以上訳したい(無料版は月1件)
  • 5MBを超えるファイルを訳したい
  • 仕事で扱う書類があり、入力内容が学習に使われない形で訳したい
DeepLの公式ページには、Individualプランで月300,000文字・ファイル翻訳は月3件・30MBまでと案内されています。 また、Pro版の入力内容はDeepLのAIモデルの訓練に使われないと、ヘルプに書かれています。 料金は為替や税の扱いで表示が変わるため、契約の前に必ず公式ページで確認してください。

翻訳結果を使う前の確認方法

翻訳アプリの訳文は、そのまま信じて使うと、意味が逆になったり、失礼な表現になったりすることがあります。 特に、数字、日付、金額、固有名詞は、訳した後に原文と見比べてください。

逆翻訳で意味のずれを見つける

日本語を英語に訳したあと、その英語をもう一度日本語に訳してみると、意味のずれに気づきやすくなります。 元の文と大きく違う日本語が出てきたら、元の文を短く区切ったり、主語を補ったりして、入力し直します。 日本語は主語を省略することが多いため、「誰が」「何を」を足すだけで、訳文が安定することがあります。

専門的な文書は人の目を通す

契約書、医療、法律、入国や在留に関する書類は、誤訳の影響が大きい分野です。 翻訳アプリで大まかな内容をつかむことはできても、そのまま署名したり、提出したりするのは避けてください。 医療機関では医療通訳の利用を、契約や法律については弁護士や自治体の相談窓口への確認を検討しましょう。 海外の通販サイトなどでトラブルになったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活相談窓口を案内してもらえます。

無料翻訳アプリでよくある失敗

  • オフライン用の言語を入れ忘れた:海外に着いてからダウンロードしようとして、通信できず使えない
  • 長文を一度に入れた:途中の文が抜けたり、意味が変わったりする
  • 古いバージョンのまま使った:VoiceTraのように、更新しないと使えなくなる場合がある
  • DeepLの文字数を使い切った:月の途中で無料版の上限に達し、翻訳できなくなる
  • 機密情報をそのまま入力した:入力内容がサービス改善に使われる可能性を確認していなかった

無料翻訳アプリのよくある質問

無料の翻訳アプリで一番おすすめはどれですか?

使う場面によって変わります。旅行でカメラ翻訳やオフライン翻訳を使うならGoogle翻訳、メールや資料などの文章ならDeepL、話しかけて訳したいならVoiceTraが候補になります。

DeepLの無料版でどこまで翻訳できますか?

DeepLの公式の料金ページによると、無料版はテキスト翻訳が1か月に50,000文字、ファイル翻訳が1か月に1件(5MBまで)です。上限は変更されることがあるため、使う前に最新の案内を確認してください。

VoiceTraは本当に無料ですか?

NICTの公式サイトでは、ダウンロードも利用もすべて無料と案内されています。個人の旅行者の試用を想定した研究用アプリで、試験的な利用が前提です。

翻訳アプリは通信なしで使えますか?

Google翻訳は、言語をダウンロードしておけばインターネットに接続せずに翻訳できると公式ページで案内されています。DeepLとVoiceTraについては、公式の案内でオフライン対応を確認できませんでした。

仕事の書類を無料の翻訳アプリで訳してもよいですか?

取引先の名前や社外秘の情報が入った書類は、無料アプリに入力しないでください。DeepLはPro版のデータを学習に使わないと案内していますが、無料アプリでは入力内容がサービス改善に使われる場合があります。会社の翻訳ルールを確認しましょう。

翻訳アプリの訳文はどこまで信用できますか?

旅行の会話や文章の大まかな意味をつかむには役立ちます。一方、契約書、医療、法律の文書は誤訳の影響が大きいため、訳文だけで判断せず、専門家や相談窓口に確認してください。

まとめ

無料の翻訳アプリは、Google翻訳、DeepL、VoiceTraの3つを、場面に合わせて使い分けるのが現実的です。 旅行や外出先ではカメラ・オフライン・会話に対応したGoogle翻訳、文章の翻訳ではDeepL、話しかけて訳すならVoiceTraが向いています。 DeepLの無料版は月50,000文字、ファイル翻訳は月1件(5MBまで)という上限があり、VoiceTraは研究用アプリとして提供されています。 無料アプリには、機密情報や個人情報を入力しないでください。 訳した文章は、数字・固有名詞・日付を原文と見比べ、重要な書類は専門家にも確認してもらいましょう。
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