家計簿アプリは安全?情報漏えいやサービス終了の実例と、データを守る対策

家計簿アプリは安全?情報漏えいやサービス終了の実例と、データを守る対策
家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカードと連携させると、入出金が自動で記録されてとても便利です。 その一方で、お金の情報を預ける以上、「情報が漏れたら?」「アプリが終わったら記録はどうなる?」という心配もあります。 実際に、大手の家計簿サービスでも不正アクセスやサービス終了は起きています。 この記事では、最近の実例をもとに、家計簿アプリで起こりうるトラブルと、使い始める前・終了が決まったときにやっておきたいことをまとめました。
目次

家計簿アプリで実際に起きたこと

不正アクセスによる情報の流出

マネーフォワードは2026年5月1日、ソフトウェア開発に使っているソースコード管理サービス「GitHub」への不正アクセスを公表しました。 2026年6月23日の第四報では、流出の可能性がある個人データとして、利用者の氏名またはメールアドレス124名分などが報告されています。 同社は、利用者の情報を保存している本番のデータベースへの不正アクセスや、個人情報の不正利用による被害はないと説明しています。 この件では、調査や安全確認のあいだ銀行口座との連携が止まり、再開に向けた経過も報告されました。 情報が漏れなくても、「しばらく自動で記録されない」という形で利用者に影響が出ることがあると分かる例です。

サービスの終了

ゆうちょ銀行は、家計簿アプリ「ゆうちょレコ」の提供を2027年2月28日17時で終了すると発表しています。 お知らせでは、Moneytreeと連携していた明細データは、資産管理アプリ「Moneytree」に同じIDでログインすれば引き継げると案内されています。 一方で、ゆうちょレコで手入力した明細や資産のデータは引き継げないとされ、データの控えはサービス終了日までに利用者自身で対応するよう求められています。 ほかにも、NTTドコモの家計簿アプリ「マネレコ」が2021年6月30日に終了するなど、家計簿アプリの終了は珍しいことではありません。

家計簿アプリのリスクと、できる対策

起きうること利用者への影響できる対策
運営会社への不正アクセス氏名やメールアドレスなどが流出するおそれ運営会社の発表を確かめ、パスワードを変更する
自分のアカウントの乗っ取り口座の残高や取引の履歴を見られる使い回しのないパスワードと二段階認証を設定する
連携の一時停止自動の記録が止まる銀行やカードの公式アプリでも明細を確かめる
サービスの終了アプリが使えなくなり、手入力のデータが残らないことがある定期的にデータを書き出し、終了の告知が出たらすぐ移行する
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
家計簿アプリは「記録を預ける場所」であって、記録の保管庫ではないと考えておくと安心です。大事な記録は、年に数回でも自分の手元に書き出しておきましょう。

使い始める前に確かめたいこと

電子決済等代行業者として登録されているか

銀行口座と連携して入出金の情報を取得するサービスは、銀行法の「電子決済等代行業」にあたり、内閣総理大臣の登録を受けなければ営めません(銀行法第52条の61の2)。 金融庁のウェブサイトには登録業者の一覧が掲載されているので、銀行口座と連携させる前に、運営会社が載っているかを確認してください。

ほかにも見ておきたい点

  • データをCSVなどで書き出す機能があるか(無料プランで使えるか)
  • 連携した銀行やカードの接続を、アプリから解除する方法が案内されているか
  • 二段階認証や生体認証のロックを設定できるか
  • プライバシーポリシーで、集めた情報の使い道や提供先が説明されているか
  • 運営会社が、障害や不正アクセスのときにお知らせを出しているか

データが消えないようにするために

  1. 月に1回など時期を決めて、データを書き出して保存する
  2. 手入力した記録(現金の支出など)が多い人ほど、こまめに書き出す
  3. 機種変更の前に、アカウントでログインし直せばデータが戻るかを確かめる
  4. 終了の告知が出たら、移行先の案内と、手入力のデータが引き継げるかを確かめる
  5. 使わなくなったアプリは、金融機関との連携を解除してから退会する
終了の告知はアプリ内のお知らせだけで出ることもあるので、使っている家計簿アプリの運営会社のお知らせは、ときどき確認しておくと安心です。 お金を借りるアプリでも、運営会社が登録業者かどうかを確かめる手順は同じです。「審査なし」と広告するアプリが実際にはどんな仕組みなのかは、こちらで解説しています。
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家計簿アプリの安全性についてよくある質問

家計簿アプリは危険ですか?

便利な反面、運営会社への不正アクセスやサービス終了のリスクはあります。銀行口座と連携させる前に電子決済等代行業者の登録を確かめ、二段階認証を設定し、定期的にデータを書き出しておくと安心です。

家計簿アプリが終了したらデータはどうなりますか?

サービスによって違います。ゆうちょレコの場合、Moneytree連携の明細データはMoneytreeに引き継げますが、手入力した明細や資産のデータは引き継げないと案内されています。

ゆうちょレコはいつ終了しますか?

ゆうちょ銀行の発表では、2027年2月28日17時にサービスの提供を終了する予定です。

情報漏えいのニュースを見たらどうすればいいですか?

運営会社の公式発表で、対象の情報と自分が対象かどうかを確かめ、パスワードを変更してください。同じパスワードをほかのサービスで使っている場合は、そちらも変更しましょう。

まとめ

家計簿アプリでは、大手のサービスでも不正アクセスによる情報の流出や、連携の一時停止、サービスの終了が実際に起きています。 銀行口座と連携させる前に電子決済等代行業者の登録を確かめ、二段階認証を設定し、定期的にデータを書き出しておくことが、いざというときに困らないための基本です。 特に手入力の記録は終了時に引き継げないことがあるので、終了の告知が出たら早めに控えを取ってください。
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