国際ファクタリングとフォーフェイティングの違い!仕組みとカバーするリスク

国際ファクタリングとフォーフェイティングの違い!仕組みとカバーするリスク
国際ファクタリングとフォーフェイティングは、どちらも輸出の代金を確実に回収するために使われる仕組みです。 海外の取引先との取引では、相手の会社の信用が分かりにくいうえ、国の事情で送金が止まるリスクもあり、国内の取引より代金の回収が難しくなります。 この記事では、ジェトロ(日本貿易振興機構)の解説をもとに、国際ファクタリングとフォーフェイティングの仕組みと違い、L/C(信用状)や貿易保険との使い分けをまとめました。
目次

国際ファクタリングとは

国際ファクタリングは、海外の輸入者が代金を払わなかったときに備えて、ファクタリング会社に代金の支払いを保証してもらう仕組みです。 世界のファクタリング会社が連携する組織があり、ジェトロによると、有力な組織としてFCIがあって、日本の大手銀行系のファクタリング会社が参加しています。

流れ

  1. 輸出者が、日本のファクタリング会社に輸入者の信用保証を依頼する
  2. 日本のファクタリング会社が、輸入者の国の提携ファクタリング会社を通じて輸入者を調べ、保証する額(信用限度額)を決める
  3. 輸出者が商品を送り、売掛金の情報をファクタリング会社に伝える
  4. 輸入者が期日に払わなければ、ファクタリング会社が代金を払う
ジェトロによると、期間は一般に180日以内の短期が中心で、手数料は輸出者が負担するのが原則です。

保証されないもの

国際ファクタリングで守られるのは、輸入者の不払いなどの信用事故だけです。 戦争や送金の停止などの非常危険や、「品物に問題がある」というマーケットクレームのような争いは、保証の対象外です。

フォーフェイティングとは

フォーフェイティングは、輸出代金として受け取った期限付きの手形などを、銀行などが買い取る仕組みです。 ジェトロによると、買い取る銀行が遡及権(買い戻しを求める権利)を放棄するため、手形が期日に払われなくても、輸出者は買い戻す必要がありません。 輸入者やL/C発行銀行が払わないリスクに加え、その国で外貨の送金が止まるといったカントリー・リスクからも解放されます。 決済までの期間が長い取引にも使われます。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
初めての国の取引先と取引するときは、代金の回収方法を見積もりの段階で決めておきましょう。契約したあとで条件を変えるのは難しくなります。

国際ファクタリングとフォーフェイティングの違い

比べる点国際ファクタリングフォーフェイティング
主な目的輸入者の不払いに備えた代金の保証手形などを買い取ってもらい、すぐに現金にする
対象になる取引L/Cを使わない送金などの取引が中心期限付きの手形、L/C付きの取引など
期間一般に180日以内の短期が中心決済期間の長い取引にも使われる
カバーするリスク輸入者の信用事故(非常危険は対象外)支払いのリスクに加え、送金停止などのカントリー・リスク
輸出者が買い戻す義務保証の範囲内ではなしなし(遡及権を放棄)

L/Cや貿易保険との使い分け

  • L/C(信用状):輸入者の銀行が支払いを約束する。確実性は高いが、手続きに手間と費用がかかる
  • 国際ファクタリング:L/Cを使わない取引で、輸入者の不払いに備えたいとき
  • フォーフェイティング:期限付き手形を早く現金にし、カントリー・リスクも外したいとき
  • 貿易保険:日本貿易保険(NEXI)が、輸入者の不払いや、戦争・送金停止などの非常危険による損失を補う保険を扱っている
取引先の国の事情が心配なら、国際ファクタリングだけでは足りないことがあるので、フォーフェイティングや貿易保険とあわせて考えましょう。 輸出の代金の回収方法は、ジェトロの貿易・投資相談でも相談できます。 国内の取引で売掛金を早く現金にしたいなら、取引先に通知しない2社間ファクタリングの仕組みも知っておくと便利です。
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国際ファクタリングとフォーフェイティングのよくある質問

国際ファクタリングとは何ですか?

海外の輸入者が代金を払わなかったときに備えて、ファクタリング会社に代金の支払いを保証してもらう仕組みです。世界のファクタリング会社が連携して輸入者を調べ、保証します。

国際ファクタリングで戦争や送金停止は補償されますか?

ジェトロによると、国際ファクタリングがカバーするのは輸入者の不払いなどの信用事故だけで、非常危険やマーケットクレームのような争いは対象外です。

フォーフェイティングのメリットは何ですか?

買い取る銀行が遡及権を放棄するため、手形が払われなくても輸出者は買い戻す必要がありません。送金停止などのカントリー・リスクからも解放されます。

手数料はだれが払いますか?

ジェトロによると、国際ファクタリングの手数料は輸出者が負担するのが原則です。

まとめ:守りたいリスクと期間で選ぶ

国際ファクタリングは、輸入者の不払いに備えて代金を保証してもらう仕組みで、一般に180日以内の短期の取引が中心です。 フォーフェイティングは、期限付き手形などを遡及権なしで買い取ってもらう仕組みで、カントリー・リスクからも解放されます。 国の事情による送金停止なども心配なら、貿易保険もあわせて、守りたいリスクと取引の期間から選びましょう。
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