3社間ファクタリングとは?流れとメリット、取引先への伝え方と銀行に知られるケース

3社間ファクタリングとは?流れとメリット、取引先への伝え方と銀行に知られるケース
3社間ファクタリングは、自社、ファクタリング会社、取引先(売掛先)の3社で契約を結び、売掛金を支払期日の前に現金にする方法です。 取引先に売掛金を譲ったことを知らせて承諾をもらい、取引先はファクタリング会社に直接代金を払います。 取引先には必ず知られる代わりに、2社間より手数料をおさえやすく、悪質な業者を避けやすいのが特徴です。 この記事では、3社間ファクタリングの流れ、メリットとデメリット、取引先への伝え方、銀行との関係で気をつけたいことをまとめました。
目次

3社間ファクタリングの流れ

  1. ファクタリング会社に申し込み、売掛金と取引先の審査を受ける
  2. 取引先に、売掛金をファクタリング会社に譲ることを伝え、承諾をもらう
  3. 3社で契約を結び、ファクタリング会社が手数料を引いた代金を自社に払う
  4. 支払期日に、取引先がファクタリング会社へ直接代金を払う
民法第467条のルールでは、売掛金を譲ったことを取引先に対して主張するには、通知するか、取引先に承諾してもらう必要があります。 3社間では最初から取引先の承諾をもらうので、ファクタリング会社にとって回収のリスクが小さくなります。

メリットとデメリット

  • 2社間より手数料が低くなりやすい
  • 取引先がファクタリング会社に直接払うので、入金されたお金を渡す手間や使い込みのリスクがない
  • 取引先も契約に加わるので、架空の売掛金や偽装の業者が入り込みにくい
  • 取引先に必ず知られ、承諾がもらえないと使えない
  • 取引先の手続きを待つので、現金になるまで時間がかかる
  • 取引先に「資金繰りが苦しいのでは」と思われることがある

取引先への伝え方

承諾をもらうときは、なぜ使うのかを先に、正直に伝えると、取引先の不安を減らせます。
  • 大きな仕事を受けたので、材料費や人件費を先に用意したい、など目的を伝える
  • 取引先の支払い額や支払日は変わらず、支払い先の口座だけが変わることを説明する
  • ファクタリング会社の名前と、手続きの流れを伝える
取引先との基本契約に「売掛金を他社に譲らない」という条項があっても、2020年の民法改正後は、譲渡は無効にはなりません。 ただ、3社間は取引先の承諾が前提なので、契約書の内容を先に確かめ、相談してから進めましょう。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
取引先に話すときは、ファクタリング会社から連絡が行く前に、自社から先に伝えておくと安心されやすくなります。

銀行に知られることはある?

3社間ファクタリングは借入れではないので、銀行の審査は受けず、銀行に通知が行く仕組みもありません。 ただし、「銀行に絶対に知られない」とまでは言えません。
  • 決算書を銀行に出すと、売掛金の減り方やファクタリングの手数料から分かることがある
  • 法人が債権譲渡登記をすると、法務省の制度で登記の概要は誰でも調べられる
  • 銀行との融資の契約で、売掛金の譲渡を制限していることがある
銀行から融資を受けている会社は、融資の契約書の内容を確かめておきましょう。 ファクタリングを使ったことを隠すより、資金繰りの計画とあわせて説明したほうが、銀行との信頼関係を保ちやすくなります。

悪質な業者に注意

3社間は取引先も契約に加わるぶん安全側の形ですが、金融庁の注意喚起では、売買の形をとりながら実際は高い金利でお金を貸すヤミ金も確認されているとしています。 契約書に「取引先が払わなかったら自社が買い戻す」という条項がないか、3社間でも必ず目を通しましょう。 取引先に知られたくない、急いで現金にしたいなら、2社間ファクタリングの仕組みと注意点も比べてみてください。
あわせて読みたい
2社間ファクタリングとは?取引先にバレるケースと個人事業主の使い方、手数料の注意点 2社間ファクタリングは、売掛金(まだ入金されていない取引先への請求)を、自社とファクタリング会社の2社だけの契約で売り、支払期日の前に現金にする方法です。 取引...
建設業のように、工事の代金の入金まで時間がかかる業種での使い方は、こちらで紹介しています。
あわせて読みたい
建設業のファクタリング!注文書で使える?下請代金の支払いルールと国の融資制度 建設業は、工事に着手してから代金が入金されるまでに数か月かかることが多く、その間の材料費や職人の手間賃、重機のリース代を先に払う必要があります。 銀行の融資を...

3社間ファクタリングのよくある質問

3社間ファクタリングは取引先に知られますか?

必ず知られます。取引先に売掛金の譲渡を伝えて承諾をもらい、取引先がファクタリング会社に直接代金を払う仕組みです。

3社間ファクタリングは銀行に知られますか?

銀行に通知が行く仕組みはありません。ただし決算書や、法人の債権譲渡登記、融資の契約の内容から分かることはあります。

2社間と3社間はどちらがいいですか?

入金まで数日〜数週間待てて、取引先に話せる関係なら3社間が合います。急ぐ場合や取引先に知られたくない場合は2社間を考えます。

取引先が承諾してくれないときは?

3社間は使えません。2社間ファクタリングや、銀行・公的機関の融資など、ほかの資金調達の方法を考えましょう。

まとめ:取引先の承諾を前提に、手数料をおさえて使う

3社間ファクタリングは、取引先の承諾をもらって売掛金を譲る方法で、2社間より手数料をおさえやすく、偽装の業者も入り込みにくい仕組みです。 取引先には必ず知られるので、目的と流れを正直に伝えてから進めましょう。 銀行に通知は行きませんが、決算書や債権譲渡登記、融資の契約から分かることもあるので、隠すより説明できる準備をしておくと安心です。
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

近年に役立つ情報からトレンドニーズまで、幅広いジャンルを厳選してピックアップした記事をご紹介しております!お客様が知りたいコンテンツがイッパイあります!

目次