ガソリンスタンドの使い方!セルフとフルの違い・油種・価格の調べ方と給油の注意点

ガソリンスタンドの使い方!セルフとフルの違い・油種・価格の調べ方と給油の注意点
ガソリンスタンドは、セルフ式かフルサービス式か、どの油種を入れるか、どう払うかで、給油の手間も安全面も変わります。 初めてセルフ式を使う人は、静電気の取り方や油種の選び方で戸惑いやすいところです。 この記事では、消防庁や資源エネルギー庁の公的な資料をもとに、セルフとフルの違い、給油の手順、油種の見分け方、入れ間違えたときの対処、価格の調べ方を順に説明します。 ポイント還元やクーポンの数値は時期や店舗で変わるため、確認の方法を中心にまとめています。
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燃料代を含めた車の維持費を見直したい方は、上の記事も参考にしてください。

この記事の内容は、2026年10月21日時点で確認できた公的資料にもとづきます。
目次

ガソリンスタンドの種類とセルフ・フルサービスの違い

ガソリンスタンドは、法令上は「給油取扱所」と呼ばれ、消防法の規制を受けます。 運転手が自分で給油するセルフ式は、1998年(平成10年)4月から認められました。 消防庁の資料によると、それまでは運転手が自分で給油することは認められていませんでした。 セルフ式が認められた条件は、従業員が給油の状況を監視することや、火災や漏えいに備えて緊急停止スイッチを設けることなど、一定の安全対策を講じることです。 つまりセルフ式でも、店の奥では従業員が見守り、非常時には給油を止められる仕組みになっています。
項目セルフ式フルサービス式
給油する人運転手本人スタッフ
支払い給油機(計量機)か、店舗側の精算機スタッフに渡す
窓拭き・ゴミ受け取りなど基本はなし(店によってはサービスあり)店によってあり
価格フルより低い店が多い(店ごとに異なる)店ごとに異なる
向いている人手順に慣れていて、安さを重視したい人給油が不安な人、車の点検も頼みたい人
セルフ式とフルサービス式のどちらが安いかは、店ごとに決まります。 看板の価格は、近くの数店を見比べて判断してください。

セルフ式が向いている人、向いていない人

セルフ式は、給油口の位置や油種を自分で分かっていて、ノズルの扱いに慣れている人に向いています。 一方で、車を借りたばかりで燃料の種類が分からない人や、給油口を開ける方法が分からない人は、フルサービス式のほうが安心です。 フルサービス式なら、油種を伝えるだけで、スタッフが給油口を確認してから入れてくれます。
初めてのセルフで迷ったら
  • 給油機のインターホンで、従業員に質問できる
  • 画面の指示に沿って、支払い方法と油種を選ぶ
  • 給油口の位置は、車のメーターの燃料計の横にある矢印でも分かる

セルフ式の給油手順と静電気対策

セルフ式の給油は、店ごとに画面の表示が少しずつ違います。 おおまかな流れは次のとおりです。
  1. 給油レーンに車を止め、エンジンを切る
  2. 給油口のフタを開け、キャップを外す前に静電気除去シートに素手で触れる
  3. 給油機の画面で、支払い方法と油種、給油量(満タン・金額指定など)を選ぶ
  4. ノズルを給油口の奥まで差し込み、レバーを引いて給油する
  5. 自動で止まったら、それ以上は入れずにノズルを戻す
  6. キャップを閉め、精算する
支払いのタイミングや、事前精算か後精算かは店によって異なります。 画面の案内に従ってください。

静電気を取る理由

消防庁の資料によると、2001年(平成13年)に、セルフ式のガソリンスタンドで、静電気が原因と考えられる火災が発生しました。 この火災を受け、消防庁は各消防本部に対して、注意書きに「静電気対策に係る事項」を加えるよう通知しました。 さらに2007年(平成19年)には、危険物の規制に関する規則が改正され、給油ノズルは静電気を有効に除去できる構造にすることや、吹きこぼれたガソリンが客に飛び散らない措置を講じることなどが定められました。 冬は服の摩擦で、体に静電気がたまりやすい季節です。 消防庁も、特に冬場は静電気の除去に十分留意するよう呼びかけています。

利用者が守る5つの注意

消防庁の資料は、セルフ式で運転手が給油するときの主な注意事項として、次の点を挙げています。
  • 静電気除去シートなどで、静電気を十分に取る
  • 給油する車の油種を十分に確認する
  • ライターやたばこなどの火気を使わない
  • ガソリンを容器に小分けしない
  • 自動車と原動機付自転車以外(水上バイクなど)には給油しない
そのほか、給油機に表示された給油方法や注意事項も、必ず読むようにしてください。 不明な点があれば、給油機の近くのインターホンで、従業員に問い合わせることができます。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
給油中は、エンジンを止め、火気を使わず、静電気を取ってからノズルに触れてください。急いでいるときほど手順を飛ばしやすいので注意が必要です。

セルフ式の火災は、どのくらい起きているか

消防庁の資料では、セルフ式の給油中の火災事故は、平成18年から平成29年の間で、1年あたり2件から7件の範囲でした。 件数は少ないものの、給油所1万施設あたりの火災事故の発生割合は、フルサービス式より高い傾向があると説明されています。 安全対策が進んでいても、利用者が手順を守ることが前提です。

レギュラー・ハイオク・軽油の違いと誤給油の対処

ガソリンスタンドで選ぶ油種は、主にレギュラー、ハイオク、軽油の3つです。 レギュラーとハイオクはどちらもガソリンで、ノッキング(異常燃焼)の起きにくさを表すオクタン価が違います。 JISの規格では、レギュラー(2号)が89以上、ハイオク(1号)が96以上とされています。 軽油はディーゼルエンジン用の燃料で、ガソリンとは別物です。
油種対象の車見分け方
レギュラーハイオク指定ではないガソリン車(軽自動車を含む)給油口のフタ裏や取扱説明書に「無鉛レギュラー」などと記載
ハイオクハイオク指定のガソリン車給油口のフタ裏や取扱説明書に「無鉛プレミアム」「ハイオク」などと記載
軽油ディーゼル車給油口のフタ裏や取扱説明書に「軽油」と記載
ハイオク指定の車にレギュラーを入れる、あるいはその逆にしたときの影響は、車種によって異なります。 取扱説明書の指定を優先し、不安なら販売店や整備工場に確認してください。

軽自動車に軽油は入れない

名前に「軽」と付いていても、軽自動車の多くはガソリン車です。 軽自動車だからという思い込みで軽油を入れてしまうと、エンジンの不具合につながります。 給油口のフタ裏のステッカーで、油種を確かめる習慣をつけてください。

入れ間違えたときの対処

JAFが紹介している対処方法として、気づいた時点でスタッフに伝え、エンジンをかけずにJAFや保険付帯のロードサービスを手配し、整備工場で燃料を入れ替えてもらうのが基本です。 エンジンをかけると、燃料が配管やエンジンに回るため、修理が大がかりになるおそれがあります。
入れ間違いに気づいたら
  • エンジンをかけない
  • 自分で車を動かそうとしない
  • 近くのスタッフに、油種を間違えたことを伝える
  • JAFや、加入している保険のロードサービスに連絡する
  • 修理費用の扱いは、保険の契約内容を確認する

ガソリンの価格を調べる方法と見方

ガソリンの価格は、店ごとに違います。 資源エネルギー庁は「石油製品価格調査」として、給油所の小売価格(ガソリン・軽油・灯油)の調査結果を公表しています。 全国の平均価格を知りたいときは、この調査結果が参考になります。 価格の問い合わせ先として、調査を担当する石油情報センターのフリーダイヤル(0120-938-356)も案内されています。 受付時間は、平日の10時から12時、13時から17時です。

税金と補助金のニュースの見方

資源エネルギー庁が2025年11月に出した解説によると、ガソリンの暫定税率(当分の間税率)は1リットルあたり25.1円、軽油は17.1円で、ガソリンは2025年12月31日、軽油は2026年4月1日に廃止される方向で検討されていると説明されていました。 また同じ解説では、税率が変わった日に店頭価格が一気に下がるとは限らないこと、補助金の効果が小売価格に反映されるまで時間がかかること、原油価格や為替の影響も受けることが説明されています。 現在の税率や補助金の扱いは変わっている可能性があるため、最新の情報は資源エネルギー庁のページで確認してください。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
価格だけを見て遠くの店まで走ると、差額より燃料代がかさむことがあります。普段の通り道にある店の中で比べるのが現実的です。

価格を比べるときの計算例

割引の効果は、給油量をかけ算すると見えやすくなります。 たとえば、1回に40リットル入れる車で、1リットルあたり2円安い店と、2円高い店を比べると、差は1回あたり160円です。 月に2回給油するなら、差は320円になります。 遠回りして燃料代がかさむと、差額が消えるおそれがあります。 店選びは、普段の通り道にある店を比べるのが現実的です。
確認すること見る場所
その店の現金価格と会員価格店頭の看板、公式アプリ
カードやアプリの割引条件カード会社・石油会社の公式案内
全国の平均価格資源エネルギー庁の石油製品価格調査

支払い方法の選び方

ガソリンスタンドの支払いには、現金、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済、会員カードなどがあります。 使える方法と割引の条件は、系列や店舗によって異なります。 割引率やポイントの還元率は、条件が変わることがあるため、必ず各社の公式ページで現在の内容を確認してください。 選ぶときの考え方は、次の3点です。
  • 月の給油量が多いか。給油量が多いほど、1リットルあたりの割引の効果が大きくなる
  • よく行く店が、使いたいカードやアプリに対応しているか
  • カードの年会費や、ポイントの付き方に条件がないか
会員向けの割引は、入会条件や適用される店舗が限られていることがあります。 給油量が少ない人が、年会費のかかるカードを作ると、割引より年会費のほうが大きくなる場合があります。 使うカードを決める前に、年間の給油量と年会費を並べて計算してください。

携行缶やガソリンの持ち帰りの注意

発電機や除雪機、草刈り機などに使うために、携行缶へガソリンを入れたい場面があります。 消防庁の資料では、セルフ式のガソリンスタンドで、客がガソリンを容器に小分けすることは認められていません。 また、2020年(令和2年)2月1日から、ガソリンを容器に詰め替えて販売する際は、運転免許証などによる本人確認と使用目的の確認、販売記録の作成が求められています。 そのため、携行缶への給油は、スタッフが行う店に限られます。
  • 携行缶は、消防法令に適合した、試験確認済証が付いたものを使う
  • 灯油用のポリ容器には、ガソリンを入れない
  • 店によって携行缶への給油の可否が違うため、事前に問い合わせる
ガソリンは揮発性が高く、車内に置くと蒸気がたまるおそれがあります。 運ぶときは、容器の量や置き方を店のスタッフに確認し、ふたをしっかり閉めてください。

給油量の決め方と、よくある失敗

セルフ式の画面では、満タン、金額指定、リットル指定のいずれかを選びます。 それぞれ向いている場面が違います。
選び方向いている場面気をつける点
満タン燃費を記録したい、遠出の前に残量を気にしたくない支払い額が事前に決まらない。事前精算の店では、現金や上限額の設定が必要になる場合がある
金額指定予算を決めたい、現金を使い切りたいキリのいい金額にすると、中途半端に入ることがある
リットル指定携行缶や、燃費計算のために量を決めたいタンクの空き容量を超えて指定しない
満タンにするときは、自動で止まった時点で給油を終えてください。 広島市消防局の案内でも、ガソリンの吹きこぼれ事故への注意として、ノズルを奥まで差し込むこと、レバーをしっかり引くこと、自動で止まったらそれ以上は給油しないことが挙げられています。

初心者がやりがちな失敗

  • 静電気除去シートに触れる前に、給油口のキャップを開けてしまう
  • レンタカーや借りた車の油種を、確認せずに選ぶ
  • 自動停止のあと、きりのいい金額にしたくて、ノズルを何度も握り直す
  • 給油中にスマホを操作しながら、車の外で待つ
特にレンタカーは、普段乗る車と油種が違うことがあります。 給油口のフタ裏の表示と、貸出時の説明を確認してから入れてください。 レンタカーを返すときの満タン条件や、指定のスタンドがあるかは、貸し出す会社の案内に従ってください。

状況別の判断

  • 車の油種が分からない:取扱説明書か、給油口のフタ裏を確認する。見つからなければ、給油せずにスタッフか販売店に聞く
  • 操作に自信がない:フルサービス式の店を選ぶか、セルフ式でもインターホンで従業員を呼ぶ
  • 警告灯が点いている:燃料の入れ方に問題がないかを、整備工場で確認してもらう
  • 給油口がうまく開かない:車内のレバーを確認し、それでも開かないときは取扱説明書か販売店に問い合わせる

ガソリンスタンドで利用できるサービス

ガソリンスタンドでは、給油以外にも、洗車、オイル交換、タイヤの空気圧の確認、バッテリーの点検、車検の受け付けなどに対応している店があります。 対応できるサービスは店舗ごとに異なります。 フルサービス式の店なら、給油のついでに、タイヤの空気圧やウォッシャー液の確認を頼めることがあります。 費用が発生するサービスもあるため、依頼する前に料金を聞いてください。

よくあるトラブルと相談先

ガソリンスタンドで起こりやすいトラブルは、次のようなものです。
  • 必要のない整備メニューを強く勧められた
  • 表示と違う価格で請求された
  • 入れ間違いの対応で、店と意見が食い違った
まず店に事情を説明し、話し合いで解決しない場合は、各地の消費生活センターに相談できます。 電話番号が分からないときは、全国共通の消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、最寄りの相談窓口につながります。 給油中の事故や火災につながる事態は、すぐに従業員に知らせ、必要なら119番に通報してください。

ガソリンスタンドについてのよくある質問

セルフとフルサービスはどちらが安いですか?

一般にはセルフのほうが1リットルあたりの単価が低い店が多いですが、価格は店ごとに決まります。同じ系列でも店舗で差があるため、近くの2〜3店の看板価格を見比べるのが確実です。

セルフで給油するとき、最初にやることは何ですか?

エンジンを止めたあと、静電気除去シートに素手で触れて静電気を取ります。消防庁も、利用者の注意として静電気を十分に除去することを挙げています。

軽自動車に軽油を入れても大丈夫ですか?

いいえ、入れてはいけません。軽自動車は多くがガソリン車です。名前に軽が付いていても、燃料はガソリンです。給油口のフタ裏や取扱説明書で油種を確認してください。

ガソリンを入れ間違えたら、そのままエンジンをかけてもいいですか?

かけないでください。気づいた時点でスタッフに伝え、JAFや保険付帯のロードサービスに連絡し、燃料を抜いてもらいます。エンジンをかけると、燃料の配管まで入り込むおそれがあります。

携行缶にガソリンを入れてもらうことはできますか?

店によって対応が違います。給油できる店でも、本人確認書類(運転免許証など)の提示と使用目的の確認があり、スタッフが給油します。セルフ式でも、客自身が容器に入れることは消防法令で認められていません。

全国のガソリン価格の平均はどこで確認できますか?

資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」で、給油所の小売価格(ガソリン・軽油・灯油)の調査結果が公開されています。

まとめ

ガソリンスタンドを安全に使うには、セルフ式とフルサービス式の違いを知り、油種を確認してから給油することが基本です。 セルフ式では、静電気を取ってからノズルに触れ、火気を使わず、自動で止まったらそれ以上は入れない。この3点を守ってください。 価格は店ごとに違うため、近くの数店を見比べたり、資源エネルギー庁の石油製品価格調査で全国の動きを確認したりすると、判断しやすくなります。 割引やポイントの条件は変わるため、使う前に公式ページで現在の内容を確かめてください。 入れ間違いや携行缶など、判断に迷う場面では、店のスタッフやJAF、消費生活センターなどの相談先を使ってください。
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