養老保険とは?仕組み・メリットデメリット・満期保険金の税金とインフレへの備え

養老保険とは?仕組み・メリットデメリット・満期保険金の税金とインフレへの備え
養老保険は、決まった期間の死亡保障と、満期のときに受け取れる貯蓄の2つを一つにした生命保険です。 名前は聞いたことがあっても、定期保険や終身保険とどこが違うのか、元本割れはしないのか、満期保険金に税金はかかるのかが分かりにくいと感じる方は多いと思います。 この記事では、生命保険文化センター、国税庁、総務省統計局などの公的機関の情報をもとに、養老保険の仕組み、メリットとデメリット、解約返戻金、税金、保険料控除、インフレとの関係を順に整理しました。 先に結論を書くと、養老保険は死亡保険金と満期保険金が同額で、貯蓄機能もある一方、満期保険金が払い込んだ保険料の総額を下回ることがある保険です。 また、この記事は特定の保険会社や商品を推奨するものではありません。契約を考えるときは、各社の「契約概要」「注意喚起情報」で最新の条件を確認してください。
目次

養老保険とは?死亡保障と満期保険金がセットになった保険

インフレ環境下での従来型養老保険の課題

保険期間中の死亡と満期までの生存、どちらの場合にも保険金が支払われる

生命保険文化センターの説明によると、養老保険は保険期間が一定で、その間に被保険者が亡くなると死亡保険金を受け取れます。 保険期間を生きて満了したときは、満期保険金を受け取れます。 死亡保険金と満期保険金は同額です。 保険金の種類は、死亡保険金、高度障害保険金、満期保険金の3つです。 高度障害保険金は、被保険者が保険会社の定める高度障害状態になったときに受け取れるもので、受け取ると契約は消滅します。

定期保険・終身保険との違いは「満期保険金の有無」

養老保険を理解するには、ほかの主契約と並べて見るのが早いです。 同じく生命保険文化センターの種類別の解説をもとに、違いを表にまとめました。
項目養老保険定期保険終身保険
死亡保障保険期間内保険期間内一生涯
満期保険金あり(死亡保険金と同額)なしなし
解約返戻金期間の経過とともに増える商品により異なる期間の経過とともに増える
主な使いどころ保障と満期資金の両方一定期間の保障を確保葬儀費用・相続など一生の保障
定期保険は満期保険金がなく、終身保険は満期保険金がない代わりに死亡保障が一生涯続きます。 養老保険は、死亡保障が期間限定である代わりに、満期保険金がある点が大きく違います。

養老保険の保険期間・受取方法・契約条件

保険期間は「年満期」と「歳満期」の2種類

保険期間の決め方には、10年・20年のように年数で区切る「年満期」と、60歳・70歳のように年齢で区切る「歳満期」があります。 満期を迎えると、更新型のものを除き、一般に契約は終了します。 保険料を払い込む期間は、一般的に保険期間と同じです。 たとえば20年満期なら、20年間保険料を払い、満期のときに保険金を受け取る形です。

受取方法は一時金が一般的

満期保険金や死亡保険金は、一時金で受け取る形が一般的です。 保険会社によっては、年金形式で受け取れる商品もあります。 受取方法によって税金の扱いが変わることがあるため、年金で受け取る場合は設計書や保険会社の案内で確認してください。

契約できる年齢や金額は会社ごとに違う

生命保険文化センターによると、取扱いの保険金額は会社によって異なり、最低50万円程度から取り扱う会社があります。 契約できる年齢の範囲も会社によって異なり、下は0歳から、上は75歳から80歳程度まで取り扱う会社があります。 保険料の払い込み方法は、一時払、年払、半年払、月払があり、一定期間分をまとめて払う前納を扱う会社もあります。
確認する項目生命保険文化センターの説明
保険金額会社により異なる。最低50万円程度から取り扱う会社がある
契約年齢会社により異なる。0歳から75〜80歳程度まで取り扱う会社がある
払込方法一時払・年払・半年払・月払など。前納の取扱いがある会社もある
配当無配当・5年ごと利差配当・毎年配当の商品がある。無配当は一般に保険料が割安
特徴のある商品既往症があっても契約できる引受基準緩和型の養老保険がある。保険料は通常より割高

養老保険のメリットとデメリット

先に押さえたい3点
  • 死亡保険金と満期保険金が同額で、保障と貯蓄を一つの契約でまとめられる
  • 満期保険金が払込保険料の総額を下回ることがある
  • 満期保険金は一時所得として課税の対象になる場合がある

メリット:保障と満期資金を一つの契約で用意できる

  • 期間内に万一のことがあれば、満期と同額の死亡保険金が出る
  • 生きて満期を迎えれば、同額の満期保険金を受け取れる
  • 子どもの進学や老後の入り口など、目標の時期に合わせて満期を決められる
  • 保険料が引き落としで払われるため、手元に置くと使ってしまう人は積み立てを続けやすい
時期と金額が決まっている資金を、保障を付けながら用意したいときに、養老保険の使いどころがあります。

デメリット:保険料の負担が重く、途中で解約すると戻りが少ない

  • 満期保険金が払い込んだ保険料の総額を下回ることがある
  • 途中で解約したときに戻るお金は、払い込んだ保険料の総額に届かないのが通常
  • 保険料の払込期間が長く、途中で払えなくなると減額や払済などの変更が必要になる
  • 保険金額が固定の商品では、契約期間中の物価上昇に対応できない
保険料の一部は、毎年の死亡保険金などの支払いや保険会社の運営費用に充てられます。 そのため、保障が付いていない預貯金と同じ感覚で「払った分は戻る」と考えると、ずれが出ます。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
養老保険は「貯蓄もできる保険」と紹介されがちですが、払った保険料がそのまま戻るわけではありません。申込み前に、満期時の払込総額と満期保険金を必ず見比べてください。

解約返戻金と元本割れの考え方

解約返戻金は「通常は払込総額より少ない」

解約は契約者の意思でいつでもできます。 ただし、解約返戻金の額は保険の種類、契約時の年齢、保険期間、経過年数などで変わり、通常は払い込んだ保険料総額より少なくなります。 養老保険でも同じで、保険料を一時払にした場合でも、経過期間によっては解約返戻金が払込保険料の総額を下回ることがあります。 契約から短期間で解約すると、解約返戻金がまったくないか、あってもごくわずかになります。

仮の数字で見る満期保険金との差

次の金額は、考え方をつかむための仮の例です。実際の商品の保険料や返戻金を示したものではありません。
ケース払込保険料の総額受け取る金額差額
満期まで継続(満期保険金300万円)280万円300万円プラス20万円
満期まで継続(満期保険金300万円)310万円300万円マイナス10万円
5年で解約70万円払込総額より少ないのが通常設計書の返戻金表で確認
生命保険文化センターは、養老保険は貯蓄機能を備えているものの、満期保険金が払い込んだ保険料総額を下回ることがあると説明しています。 契約前に、設計書の「解約返戻金のめやす」と、満期時点の払込総額の両方を確認してください。

満期保険金÷払込総額で「戻り率」を比べる

貯蓄として見るときは、満期保険金を払込保険料の総額で割って、戻り率を出すと比べやすくなります。 仮の例で、満期保険金300万円・払込総額280万円なら300÷280で約107%、払込総額310万円なら300÷310で約97%です。 97%のように100%を切るなら、保障を買うための費用を含めても、貯蓄としては元本に届かない設計ということです。 ただし、この数字には、満期までの死亡保障と高度障害保障の費用が含まれています。 戻り率だけで優劣を決めず、同じ保険金額の定期保険の保険料や、預貯金で同じ期間積み立てた場合と並べて、保障の分を払う価値があるかを考えてください。

払い続けるのが難しくなったときの選択肢

保険料の払い込みが遅れ、払込猶予期間を過ぎると、自動振替貸付が適用されるか、そのまま契約が失効します。 失効する前に保険会社へ相談すると、次のような方法を案内されることがあります。
  • 減額:保険金額を下げて、保険料の負担を軽くする。減らした部分は解約したものとして扱われる
  • 払済保険への変更:保険料の払い込みをやめ、その時点の解約返戻金をもとに、保険期間はそのままで保障額の小さい保険に変える
  • 延長(定期)保険への変更:解約返戻金をもとに、死亡保障だけの定期保険に変える
どの方法も、解約返戻金が少ないと変更できないことがあります。 また、急にお金が必要になったときは、配当金の引き出しや契約者貸付を使える場合があります。 解約は元に戻せないうえ、再び契約すると年齢が上がった分だけ保険料が割高になったり、健康状態によっては契約できなかったりします。 解約を決める前に、これらの選択肢を確認しておくと、後悔しにくくなります。

養老保険の税金:満期保険金・死亡保険金・保険料控除

満期保険金は一時所得になる

国税庁の「No.1490 一時所得」では、生命保険の一時金や損害保険の満期返戻金などが一時所得に当たるとされています。 一時所得の金額は、次の式で計算します。
一時所得の計算式(国税庁)
総収入金額 − 収入を得るために支出した金額 − 特別控除額(最高50万円)= 一時所得の金額
課税の対象になるのは、この一時所得の金額の2分の1で、給与所得などほかの所得と合計して税額を計算します。 養老保険の場合、総収入金額は満期保険金(配当金があれば加算)、支出した金額は払い込んだ保険料の総額が基本です。

満期保険金の課税額を仮の数字で計算する

次の例は、ほかに一時所得がないと仮定した、計算の流れを示すための数字です。
項目例1例2
満期保険金1,000万円300万円
払込保険料の総額800万円280万円
差額200万円20万円
特別控除(最高50万円)50万円差額が50万円に満たないため20万円まで
一時所得の金額150万円0円
課税の対象になる金額(2分の1)75万円0円
例2のように、差額が50万円以下なら一時所得は生じません。 例1は、課税対象の75万円がほかの所得と合計され、その合計に所得税などがかかる形です。 実際の税額は、ほかの所得や控除によって変わります。 計算に自信が持てないときは、税務署や税理士に確認してください。

一時払養老保険は源泉分離課税になる場合がある

国税庁は、一時払養老保険などの差益のうち、保険期間が5年以内であるなど一定の要件を満たすものについて、20.315%(所得税と復興特別所得税15.315%、地方税5%)の源泉分離課税が適用され、確定申告はできないと案内しています。 つまり、同じ一時払でも、一定の要件を満たすものは源泉分離課税、そうでないものは一時所得として扱われる、という違いがあります。 自分の契約がどちらに当たるかは、保険会社の案内や設計書で確認してください。

死亡保険金の課税は「誰が払い、誰が受け取るか」で決まる

国税庁の「No.1750 死亡保険金を受け取ったとき」では、被保険者・保険料の負担者・保険金受取人の組み合わせで、税金の種類が決まるとされています。
被保険者保険料の負担者保険金受取人税金の種類
ABB所得税(一時金は一時所得)
AAB相続税
ABC贈与税
養老保険は死亡保険金も付いているため、満期のときだけでなく、もしものときの受取人と保険料の負担者の関係も、契約時に確認しておく必要があります。

生命保険料控除で払った保険料の一部が所得控除になる

国税庁の「No.1140 生命保険料控除」によると、生命保険料を払った場合は、一定の金額が所得控除の対象になります。 平成24年1月1日以後に契約した場合(新契約)の控除額は、年間の支払保険料等によって、次の表のように決まります。
年間の支払保険料等控除額
2万円以下支払保険料等の全額
2万円超4万円以下支払保険料等×1/2+1万円
4万円超8万円以下支払保険料等×1/4+2万円
8万円超一律4万円
たとえば年間の保険料が6万円なら、6万円×1/4+2万円で、控除額は3万5,000円です。 年間の保険料が10万円なら、控除額は一律4万円になります。 平成23年12月31日以前に契約した旧契約は、控除額の上限が5万円です。 生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除を合わせた控除額の上限は、12万円です。 保険期間が5年に満たない生命保険などは、控除の対象外になる場合があります。 令和8年分以降の申告から、23歳未満の扶養親族がいる人は、新生命保険料の控除額の上限が一律6万円になります(年間の新生命保険料が12万円超の場合)。 控除の対象になるか、新契約・旧契約のどちらに当たるかは、保険会社から届く控除証明書で確認してください。

養老保険とインフレ:保険金額が固定だと実質価値は目減りする

物価が上がると、同じ満期保険金で買えるものが減る

総務省統計局の消費者物価指数(2026年8月分、2026年9月18日公表)では、総合指数は2025年を100として102.2、前年同月比は1.9%の上昇でした。 物価が上がり続けると、契約時に決まった満期保険金は金額が同じでも、受け取る時点で買えるものが少なくなります。
前提(仮の計算)満期保険金の実質的な価値
満期保険金300万円・物価が毎年2%上昇・満期まで20年約202万円分(300万円÷1.02の20乗)
満期保険金300万円・物価が毎年1%上昇・満期まで20年約246万円分(300万円÷1.01の20乗)
この表は、物価上昇率を仮に一定として計算した例です。将来の物価を予想したものではありません。 それでも、期間が長いほど差が大きくなることは分かります。

予定利率は契約時に決まる

生命保険文化センターによると、保険料は予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つをもとに計算されます。 予定利率は、保険会社が運用で見込む利回りで、契約時に決まります。 予定と実際との差で剰余が出た場合は、配当金として契約者に分配される商品もありますが、配当のない無配当の商品もあります。 そのため、養老保険を貯蓄として使う場合は、物価が上がったときに実質的な価値が下がる可能性があることを前提に、ほかの資産とのバランスを考えることになります。 変額保険など、運用成績によって保険金額が変わる商品は別の仕組みで、元本割れのリスクも別に負います。

養老保険が向いている人・ほかの方法も比べたい人

向いているケース

次のような場合は、養老保険が候補になります。
  • 子どもの進学など、時期と金額が決まっている資金を、保障を付けながら用意したい
  • お金を手元に置くと使ってしまうため、保険料の引き落としで強制的に積み立てたい
  • 保険料の払込期間が長くなっても、家計に余裕がある

ほかの方法も比べたほうがよいケース

次のような場合は、定期保険や預貯金など別の手段と比べてから決めたほうが納得しやすくなります。
  • 死亡保障を厚くしたい(満期保険金がない定期保険のほうが、同じ保険金額なら保険料を抑えやすい)
  • 途中でお金が必要になる可能性が高い(早期解約は返戻金が少ない)
  • 物価上昇に備えた資産づくりを、保険一本で済ませようとしている
保険を資産の受け渡しに使う考え方もあります。終身保険と相続対策の関係、デジタル遺言の法的課題も参考になります。
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満期保険金・死亡保険金を受け取るときの流れ

保険金は「請求して」はじめて受け取れる

生命保険文化センターによると、保険金や給付金は受取人が請求してはじめて受け取れます。 支払事由に当たったら、すみやかに保険会社へ連絡することが必要です。 流れは、次の順になります。
  1. 満期や死亡など、支払事由が発生する
  2. 契約者または受取人が保険会社へ連絡する
  3. 保険会社から必要書類の案内を受ける
  4. 受取人が請求手続きをとる
  5. 保険会社が支払請求書を受理し、支払いの可否を判断する
  6. 保険金を受け取る
保険金を受け取れるかどうかは、契約している主契約や特約の種類によります。 支払事由や給付内容は、保険証券や「ご契約のしおり」の約款で調べられます。

家族にも契約内容を伝えておく

死亡保険金は、請求しなければ受け取れません。 どの保険会社と契約しているか、保険証券をどこに置いているかを、受取人になる家族が分かる形にしておくと、いざというときに請求が遅れにくくなります。 高度障害保険金は、個人契約の場合、一般に被保険者本人が受取人です。 受け取ると契約が消滅し、そのあとに死亡しても、死亡保険金は重ねて支払われません。

申し込む前に確認すること・クーリング・オフ・相談先

契約前に確認する書面と告知義務

生命保険文化センターは、申込みの前に「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり」に目を通し、不明な点は保険会社や代理店に説明してもらうよう案内しています。 申込み内容が自分のニーズに合っているかは、「意向確認書面」で最終確認します。 健康状態や過去の傷病歴を保険会社の質問に事実のまま答える告知義務もあり、事実と異なる告知があると、契約が解除されることがあります。 営業職員や代理店の担当者に口頭で伝えただけでは、告知したことにはなりません。

クーリング・オフで申込みを撤回できる

生命保険には、申込み後でも撤回できるクーリング・オフ制度があります。 通常は、クーリング・オフについての書面を受け取った日と申込日のうち遅いほうを含めて、8日以内なら撤回できます。 8日以内の期間を、10日、15日、20日、30日などに延長している会社もあります。 すでに払った保険料は、撤回すると全額戻ってきます。 手続きは、保険会社の本社または支社あてに書面を郵送する方法のほか、WEBで申請できる場合もあります。

保険会社が破綻した場合の補償

生命保険契約者保護機構のQ&Aでは、補償対象の契約について、破綻時点の責任準備金等の90%までが補償されると説明されています。 高予定利率契約など、補償の内容が異なるものもあるため、詳しくは同機構のQ&Aで確認してください。

困ったときの相談先

  • 生命保険文化センター:生命保険に関する一般的な相談を無料で受け付けている。電話は平日9時30分から16時(祝日・年末年始を除く)、03-5220-8520
  • 消費者ホットライン188:契約や勧誘でトラブルになったとき、最寄りの消費生活センターなどにつながる
  • 契約した保険会社・代理店:契約内容や手続きの確認
  • 税務署・税理士:満期保険金や死亡保険金の税金の相談
「元本保証で必ず増える」といった説明を受けた場合は、契約を急がず、書面で条件を確認してください。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
保険の営業で「必ず増える」「絶対に損しない」といった説明を受けたら、その場で契約せず、書面で条件を確認してください。迷ったときは消費者ホットライン188に相談できます。
保険料の見直しという点では、自動車保険の値上がりが家計に与える影響も、あわせて確認すると整理しやすくなります。
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養老保険のよくある質問

養老保険と終身保険はどう違いますか?

養老保険は死亡保障が保険期間内に限られ、満期まで生存すると死亡保険金と同額の満期保険金を受け取れます。終身保険は死亡保障が一生涯続き、満期保険金はありません。どちらも解約返戻金は期間の経過とともに増えますが、払込総額を下回ることがあります。

養老保険は元本割れしますか?

満期保険金が払い込んだ保険料総額を下回ることがあります。途中で解約した場合の解約返戻金も、通常は払込総額より少なくなります。契約前に設計書の払込総額と返戻金のめやすを確認してください。

養老保険の満期保険金に税金はかかりますか?

国税庁の案内では一時所得として扱われます。満期保険金から払込保険料の総額と特別控除(最高50万円)を引いた金額の2分の1が課税の対象です。差額が50万円以下なら一時所得は生じません。保険期間5年以内の一時払養老保険などは源泉分離課税になる場合があります。

養老保険の保険料は生命保険料控除の対象になりますか?

生命保険料控除の対象になる契約は多いですが、対象かどうかや新契約・旧契約の区分は、保険会社から届く控除証明書で確認してください。保険期間が5年未満の生命保険などには、対象外のものもあります。

申し込んだ後に気が変わったら取り消せますか?

クーリング・オフ制度があり、一般的に、書面の受領日と申込日のうち遅い日を含めて8日以内なら、申込みを撤回できます。会社によっては期間が10日から30日などに延びています。撤回すれば、支払った保険料は全額返金されます。

保険料を払えなくなったらどうなりますか?

払込猶予期間を過ぎると、自動振替貸付が適用されるか、そのまま契約が失効します。失効前に保険会社へ相談すると、減額、払済保険、延長(定期)保険などへの変更を案内されることがあります。

まとめ:満期保険金の「実質」と払込総額を確認してから決める

養老保険は、保険期間内の死亡保障と満期保険金がセットで、死亡保険金と満期保険金が同額の生命保険です。 貯蓄機能はありますが、満期保険金が払込保険料の総額を下回ることがあり、途中で解約すると返戻金は通常、払込総額より少なくなります。 満期保険金は、払込保険料の総額との差額から最高50万円を引いた金額の2分の1が課税対象となる一時所得として扱われます。 払った保険料は、生命保険料控除の対象になることがあり、新契約の場合は年間8万円超で控除額が上限の4万円になります。 物価が上がると、保険金額が固定のままでは実質的な価値が下がります。 契約前に、設計書の払込総額、満期保険金、解約返戻金のめやす、予定利率の考え方を確認し、疑問は生命保険文化センターなどの相談窓口で解消してください。 出典:生命保険文化センター「生命保険の種類」「解約」「契約申込みから契約成立までの流れ」「配当金の仕組み」、国税庁タックスアンサー No.1140・No.1490・No.1750、総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」、生命保険契約者保護機構「保険契約者保護制度Q&A」(いずれも2026年10月21日確認)。
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この記事を書いた人

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