夕方になると脚がだるくて、靴がきつく感じる。立ち仕事やデスクワークのあとに、着圧ソックスを試してみようか迷っている。
着圧アイテムは、薬局やドラッグストア、通販で手軽に買えます。
ただし、同じ着圧という名前でも、圧の強さ、医療機器としての届出の有無、使ってはいけない人の条件は商品ごとに違います。
この記事では、着圧アイテムの種類、医療用弾性ストッキングとの違い、使う前に確認したい注意点、サイズの測り方と選び方をまとめました。
数値や注意事項は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に掲載されている添付文書や、厚生労働省・消費者庁などの公的資料で2026年10月21日に確認した内容をもとに書いています。
実際に購入する商品の添付文書や注意書きは、必ず自分で読んでから使ってください。
着圧アイテムの種類と特徴
着圧アイテムとは、足首からふくらはぎ、太ももなどに段階的な圧力をかけることを特徴にした衣料の総称です。
代表的なものは着圧ソックスですが、ほかにも形や使う場面ごとにいくつかの種類があります。
形で分けた主な種類
| 種類 | 覆う範囲 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| ハイソックスタイプ | 足先からひざ下 | 立ち仕事、デスクワーク、移動中 |
| ストッキング・タイツタイプ | 足先から太もも、腰まで | 制服や仕事着の下に履きたいとき |
| レギンス・スパッツタイプ | 足首から太ももやお腹まわり | 家で過ごすとき、運動後 |
| カーフ(ふくらはぎ)タイプ | ふくらはぎのみ | 靴下を選ばずに使いたいとき、運動時 |
| インナータイプ | ウエストや骨盤まわり | 下着として使う補整目的の商品 |
覆う範囲が広い商品ほど、履き替えやトイレの際に手間がかかります。
迷ったときは、ひざ下までのハイソックスタイプが、サイズを測る箇所が少なく扱いやすい形です。
日中用と就寝用の違い
市販の着圧アイテムは、日中用と就寝用に分けて売られていることがあります。
日中用は、足首の圧を最も高くし、上に向かって弱くなるように作られた商品が多く、立ったり歩いたりする時間帯に使う前提です。
就寝用は、横になる姿勢で使う前提で、日中用より圧を弱めに作っている商品があります。
ただし、日中用と就寝用を分ける基準や、圧の数値の決まりは統一されていません。
そのため、「就寝用」という名前だけで安心せず、商品の説明に圧の数値や就寝時の使用可否が書かれているかを見てください。
医療機器として届け出られた着圧ソックスの添付文書には、医師が必要と認める場合を除き、就寝時は着用しないと書かれたものがあります。
横になると静脈の循環が変わり、人によっては必要以上の圧迫がかかるおそれがあるためです。
医療用弾性ストッキングとの違い
「医療用」と「市販の着圧」は、はっきり別のものと思われがちですが、実際の線引きは名前だけでは分かりません。
PMDAに掲載されている添付文書を見ると、「着圧ソックス」という名前の商品でも、一般医療機器の「弾性ストッキング」(JMDNコード31724000)として届け出られているものがあります。
たとえば、「たかせ着圧ソックス」と「医療用着圧ソックス」は、どちらも一般医療機器の弾性ストッキングとして添付文書が公開されています。
これらの使用目的は、下肢の静脈血やリンパ液のうっ滞を軽減または予防し、静脈還流を促進することで、脚のむくみの軽減などを挙げています。
確認できる違いの比較
| 項目 | 医療機器として届出のある商品 | 届出のない一般の着圧衣料 |
|---|---|---|
| 添付文書 | PMDAのサイトで公開されている | 商品によって異なる。商品ページの注意書きが中心 |
| 圧の表示 | 足首・ふくらはぎごとの圧迫圧が参考値として示される | 数値が書かれていない商品もある |
| 使用目的 | 静脈血やリンパ液のうっ滞の軽減・予防など | 商品ごとに異なる(引き締め、補整、運動時のサポートなど) |
| 使えない人の記載 | 禁忌や慎重に使う人が条件として明記される | 記載の詳しさは商品によって違う |
| サイズ表 | 周囲径で範囲が決まっている | S・M・Lだけの表記もある |
この表は、添付文書で確認できた内容と、一般的な商品ページの書き方を分けて整理したものです。
圧が強いほど効果が高い、とは言い切れません。
添付文書でも、サイズが合わずに過剰な圧がかかる場合や、長時間の過度な圧迫で、血行障害や皮膚の炎症などの有害事象が起こり得ると書かれています。
圧の数値の読み方(hPaとmmHg)
圧力の単位は、hPa(ヘクトパスカル)かmmHg(ミリメートル水銀柱)で表示されます。
「たかせ着圧ソックス」の添付文書では、足首27hPa(20mmHg)、ふくらはぎ20hPa(15mmHg)と併記されています。
別の「医療用着圧ソックス」では、ふくらはぎ18〜21hPa、足首20〜22hPaとなっていて、商品ごとに数値は違います。
どちらも「参考値」とされ、体型によって実際の圧は変わると添付文書に書かれています。
数値が書かれていない商品は比較ができないため、初めて買う場合は数値が書かれた商品から選ぶと安心です。
下肢静脈瘤やリンパ浮腫などで治療中の人は、市販品を自己判断で選ばず、医師や医療機関の指示に従ってください。
医療用の弾性ストッキングは、症状に応じた圧とサイズを医師が決める場面があります。
使ってはいけない人と、先に医師へ相談したい人
着圧アイテムは、誰でも使えるわけではありません。
添付文書には、使用できない人(禁忌)と、慎重に使う人、医師と相談してから使う人が分けて書かれています。
使用しない(禁忌・禁止)とされている条件
複数の添付文書に書かれていた条件は次のとおりです。
- 重度の動脈血行障害がある
- うっ血性心不全がある
- 重度のむくみ(浮腫)、皮膚の化膿性疾患、壊死や壊疽がある
- 極度の脚の変形がある
- サイズ表の範囲に当てはまらない(足首やふくらはぎの周囲径が範囲外)
- 深部静脈血栓症があり、装着すると肺血栓塞栓症を起こすおそれがある
東レ・メディカルの弾性ストッキングの添付文書には、足首の周囲径が15cm未満または27cmを超える人は適用しないとも書かれています。
この数値は商品ごとのサイズ設計に基づく条件で、すべての着圧アイテムに共通するものではありません。
慎重に使う、または医師と相談してから使う人
- 動脈の血行障害や、うっ血性心不全、血栓症がある
- 装着する部分に皮膚炎、傷、炎症、感染症がある
- 糖尿病がある(血行障害や神経障害を併発していても気づきにくいため)
- 足に神経障害や感覚の鈍い部分がある
- 繊維(ポリエステル、ポリウレタン、ナイロンなど)に過敏症がある
- 高血圧、心臓、肝臓、腎臓の病気で治療を受けている
- 妊娠中などで安静を指示されている
- 現在、病気やけがが原因と思われる脚のむくみやだるさがある
三ッ星靴下の「医療用着圧ソックス」の添付文書では、現在病気やけがによる脚のむくみやだるさを感じる人は、医師と相談して使うよう書かれています。
むくみの原因が病気にある場合、着圧で隠れてしまい、受診が遅れるおそれがあります。
該当するか迷うときは、買う前に、かかりつけ医か薬剤師に商品名を伝えて相談するのが確実です。
厚生労働省は、深部静脈血栓症が、主に片方の膝から下の脚に発赤、腫れ、痛みとして出ると案内しています。
このような症状があるときは、着圧ソックスを履く前に、急いで医療機関を受診してください。
血栓が肺に詰まると、胸の痛みや呼吸困難、失神が起こることがあり、非常に危険な状態になるとされています。
スグレタブログ編集部失敗しない選び方の手順
選ぶときは、次の順に確認すると、サイズや圧の失敗を減らせます。
- 自分が使える状態かを確認する(前の章の条件に当てはまらないか)
- 使う場面を決める(立ち仕事、座り仕事、移動、運動後など)
- 足首とふくらはぎの周囲径を測る
- サイズ表の範囲に入る商品に絞る
- 圧の数値と使用目的が書かれた商品を選ぶ
- 添付文書や注意書きで、禁忌と就寝時の扱いを読む
場面別の考え方
| 場面 | 考え方 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 立ち仕事 | 日中用のハイソックスタイプが中心。長時間履くときは、きつさや痛みをこまめに確認する | 周囲径がサイズ表に入るか、使用中止の目安に当てはまらないか |
| デスクワーク | 座りっぱなしを避けることが先。着圧は補助として使う | 1時間に1度は立って足を動かす習慣をつけられるか |
| 長時間の移動(車・飛行機・バスなど) | 同じ姿勢が続くため、足を動かす・水分を取ることを優先。着圧を使うなら試し履きを済ませておく | 当日が初めての着用にならないようにする |
| 運動後 | カーフタイプやレギンスタイプが使われることが多い | 痛みやしびれがないか。ケガの痛みがある場合は医師に相談 |
| 妊娠中・持病がある | 自己判断で使わない | 医師か薬剤師に商品名を伝えて相談する |
どの場面でも共通するのは、初めて履く日は短い時間から試し、脚の色や感覚に変化がないかを確かめることです。
外出先で痛みやしびれが出たときに、すぐ脱げる状況かどうかも、使う場面を選ぶ基準になります。
サイズの測り方
サイズは、身長や体重ではなく、脚の周囲径で決めるのが基本です。
添付文書では、足首とふくらはぎの周囲径を測り、サイズ表で正しいサイズを選ぶよう案内されています。
たとえば、三ッ星靴下の「医療用着圧ソックス」のサイズ表は、S〜Mがふくらはぎ周囲約30〜36cm、足首周囲約19〜22cmです。
M〜Lはふくらはぎ周囲約36〜42cm、足首周囲約22〜25cmと示されています。
この数値はあくまで一つの商品の例で、他の商品ではサイズの区切りが違います。
測るときは、メジャーを皮膚に沿わせ、締めつけずに一周させます。
むくみは1日のうちで変わるため、朝と夕方で数値が違う人は、買う前に両方測って、サイズ表の範囲に入るかを確かめておくと安全です。
測った数値をもとに作るという考え方は、オーダーメイドの制作にも共通しています。
ぬいぐるみのオーダーメイドを例に、3Dプリンターを活用した制作の流れをまとめた記事もあります。

着圧アイテムの場合は、オーダーではなく既製サイズから選ぶため、サイズ表の範囲に入っているかが大切です。
圧の強さの選び方
初めて使う人は、強い圧の商品から始めない方が無難です。
サイズが合わないと、各部位に過剰または過小な圧がかかり、効果が発揮されないおそれがあると、添付文書に書かれています。
数値の違いが分からない場合は、薬局で薬剤師や店員に相談し、実際に試着できるかを聞いてみてください。
素材や形の確認ポイント
- 素材:ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、綿などの組成を確認する。アレルギーがある人は組成を必ず見る
- つま先の形:つま先のあるタイプとオープントウがある。靴の中での履き心地が変わる
- ゴム部分の締めつけ:ひざ下の端で強く食い込むものは避ける
- 洗いやすさ:洗濯ネットの使用可否、乾燥機やアイロンの可否を確認する
履き方と、お手入れの注意点
着圧アイテムは、履き方を間違えると、圧が偏ったり、部分的に締めつけたりします。
添付文書に書かれていた共通の注意点は次のとおりです。
履くときのポイント
- ソックス全体を手でたぐり寄せ、つま先を入れる
- 足首までかかとの位置を合わせて引き上げる
- ねじれやかたよりがないことを確認しながら、少しずつ引き上げる
- ひざ裏が圧迫されていないかを確かめる
- しわやたるみを伸ばす
強く引っ張り上げると、伝線やほつれの原因になります。
指輪や、伸びた爪、荒れた指先も生地を傷めるため、気をつけてください。
履いている途中でたるんだり、ずり落ちたりしたときは、そのままにせず履き直します。
しわの部分は、そこだけ圧が偏るおそれがあるため、添付文書でも、たるみやしわがないように着用するよう書かれています。
やってはいけない使い方
- 折り返して履く
- 他の圧が高い商品と重ね履きする
- はさみで切って長さを調整する
- きつく感じるのに我慢して履き続ける
- サイズ表の範囲外のまま履く
添付文書には、折り返しや重ね履き、加工をしないよう書かれています。
また、しゃがむ姿勢は圧が高くなり、血流が滞りやすくなるため、脚に異常がないか適宜確認するよう書かれた商品もあります。
洗濯と保管
洗い方も商品ごとに違うため、添付文書やタグの表示に従います。
確認できた添付文書では、次のような共通点がありました。
- ぬるま湯(30度以下と書かれたものもある)で中性洗剤を使って手洗いする
- 漂白剤(塩素系・酸素系)、消毒剤、乾燥機、アイロン、ドライクリーニングは使わない
- 直射日光を避け、日陰で干す
- 濃い色は色落ちすることがあるため、他の衣類と分けて洗う
- 高温多湿を避けて保管する
洗濯機を使える商品では、洗濯ネットに入れて弱水流で洗うよう書かれた例もあります。
生地が伸びたり、毛玉や穴が目立ったりしてきたら、圧が変わっている可能性があります。
買い替えの時期は商品によって異なるため、商品の説明に書かれた期間や使用期限を確認してください。
着けているときに異常を感じたら
履いている途中で体の変化が出たときは、無理に続けず、すぐに脱ぎます。
添付文書に書かれた中止の目安は次のとおりです。
- 脚の痛み、しびれ
- 皮膚や爪の変色
- 装着部位の皮膚温の低下、冷たい感じ
- かゆみ、発疹、かぶれ、赤み、水ぶくれ
- 履く前に感じなかった不快感や違和感
脱いだあとに皮膚の症状が出ることもあるため、その場合も使用をやめて、適切な処置を受けてください。
症状が続く、広がる、痛みが強いときは、症状に合った医療機関を受診します。
受診の際は、使っていた商品名や、いつから履いていたか、添付文書の有無を伝えると話が早くなります。
添付文書には、過度の圧迫やずれによる血行障害、神経障害(腓骨神経麻痺など)、皮膚の損傷(発赤、びらん、水ぶくれ、かゆみなど)が有害事象として書かれています。
「少しきつい方が効きそう」と考えて、小さめのサイズを選ばないでください。
スグレタブログ編集部むくみ対策は着圧アイテムだけで済ませない
着圧ソックスは、むくみ対策の選択肢の一つで、これだけで解決するとは限りません。
同じ姿勢が続くことや、足を動かさないことが、脚の重さやむくみの背景にある場合があります。
厚生労働省が案内している予防の基本
厚生労働省は、深部静脈血栓症や肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防として、次のような行動を案内しています。
- 長時間、同じ窮屈な姿勢でいない
- 足や足の指をこまめに動かす
- 1時間に1度は、かかとの上下運動(20〜30回程度)をする
- 3〜5分程度歩く
- 適度に水分を取る
- ゆったりした服装をし、ベルトをきつく締めない
これは血栓予防の資料ですが、座りっぱなしや立ちっぱなしを避けるという点は、日常のむくみ対策にも取り入れやすい内容です。
着圧アイテムを履いていても、足を動かさない時間が長ければ、動かす機会を作るようにしてください。
こんなときは受診を考える
- 片脚だけが腫れる、赤くなる、痛む
- 胸の痛み、息苦しさ、失神がある
- むくみが続く、だんだん強くなる
厚生労働省は、片脚の発赤、腫れ、痛みが出たときは、急いで医療機関を受診するよう案内しています。
むくみが続くときは、原因を確かめないまま着圧に頼らず、一度医療機関で相談してください。
加圧トレーニング用のベルトなど、着圧とは別の「圧をかける」アイテムもあります。
こちらは目的や使い方が違うため、混同しないでください。
加圧ベルトとデータ測定の関係をまとめた記事があります。

加圧トレーニングの仕組みや、受けないほうがいい人については、別の記事でまとめています。

広告の見方と、買う前のチェックリスト
着圧アイテムの広告には、「履くだけで細くなる」といった表現が見られることがあります。
ここでは、公的な資料で確認できた事例と、買う前の確認点をまとめます。
履くだけで痩せるとうたう広告への措置命令
2017年12月14日、消費者庁は、レギンス型の下着「CC+ DOWN LEGGINGS」を販売していた株式会社SAKLIKITに対し、景品表示法に基づく措置命令を出しました。
消費者庁と公正取引委員会の発表によると、同社は、対象商品を着用するだけで、短期間で容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示をしていました。
景品表示法第5条第1号(優良誤認)に該当すると判断されています。
この事例は特定の商品に関するものであり、着圧アイテム全般が問題という意味ではありません。
ただ、「着るだけ」「何日で何キロ」といった強い表現には、根拠を確認する姿勢が必要だと分かります。
買う前に確認するチェックリスト
- 医療機器の届出番号や、添付文書が公開されているか
- 使用目的が、むくみの軽減など具体的に書かれているか
- 圧の数値(hPaまたはmmHg)が足首とふくらはぎで示されているか
- サイズ表が周囲径で示されているか
- 禁忌や、医師に相談すべき人の記載があるか
- 就寝時に使ってよいかが書かれているか
- 「痩せる」「脂肪が落ちる」といった効果を断定していないか
- 返品や交換の条件が明記されているか
購入後に健康被害や表示への疑問があるときは、消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターなどを案内してもらえます。
体調の変化が起きたときは、販売元のほか、医師や薬剤師にも伝えてください。
よくある質問
着圧ソックスは1日どのくらい履いてよいですか?
着用時間の上限は商品ごとに違うため、一律の数字は示せません。添付文書や商品の説明に着用時間の記載があれば、その範囲で使います。きつく感じたり、痛みやしびれが出たりしたら、時間にかかわらず脱いでください。
着圧ソックスを履いたまま寝てもよいですか?
医療機器として届け出られている着圧ソックスの添付文書には、医師が必要と認める場合を除き就寝時は着用しないと書かれたものがあります。就寝用として売られている商品は別設計のことがありますが、規格が統一されているわけではないため、商品の説明で就寝時の使用可否を確認してください。
着圧ソックスと医療用の弾性ストッキングは同じものですか?
着圧ソックスという名前でも、一般医療機器の弾性ストッキングとして届け出られている商品があります。一方で、医療機器ではない衣料として売られている商品もあります。名前では見分けられないため、商品ページや添付文書で届出番号や使用目的を確認します。
着圧アイテムを履けば脚が細くなりますか?
着圧ソックスの使用目的として添付文書に書かれているのは、下肢の静脈血やリンパ液のうっ滞を軽減・予防し、脚のむくみを軽減することです。脂肪を減らすことは目的にされていません。履くだけで短期間に痩せるかのような広告は、景品表示法違反として措置命令が出された例があります。
片脚だけむくむのですが、着圧ソックスで様子を見てもよいですか?
おすすめしません。厚生労働省は、主に片方の膝から下の脚に発赤、腫れ、痛みが出た場合は急いで医療機関を受診するよう案内しています。血栓が原因の場合、着用が逆効果になるおそれがあるため、先に受診してください。
サイズはどう選べばよいですか?
足首やふくらはぎの周囲を朝と夕方など時間帯を変えて測り、商品のサイズ表に当てはめます。身長や体重だけで選ぶ表記の商品もありますが、周囲径が示されている場合は周囲径を優先します。サイズ表の範囲外のときは、無理に履かず別の商品を探してください。
まとめ
着圧アイテムには、ソックス、タイツ、レギンス、カーフ、インナーなどの種類があり、日中用と就寝用の区別も商品ごとに違います。
「着圧ソックス」という名前でも、一般医療機器の弾性ストッキングとして届け出られたものと、そうでないものがあるため、添付文書や使用目的を確かめてから選びます。
動脈の血行障害、うっ血性心不全、重度のむくみ、深部静脈血栓症などがある人は使えません。
糖尿病、神経障害、皮膚の傷や炎症がある人、現在病気やけがによるむくみを感じている人は、医師と相談してから使います。
サイズは足首とふくらはぎの周囲径で決め、サイズ表の範囲に入る商品を選んでください。
履いて痛み、しびれ、変色、かゆみなどが出たら、すぐに脱いで中止します。
片脚だけの腫れや痛みがあるときは、着圧で様子を見ずに、先に医療機関を受診してください。
着圧アイテムは、こまめに足を動かしたり、水分を取ったりといった基本の対策と組み合わせて使うものです。


