目次
リノベーションとリフォームの違い
はっきりした法律上の定義はありませんが、一般には次のように使い分けられています。| リフォーム | リノベーション | |
|---|---|---|
| 目的 | 古くなった所を元の状態に近づける | 間取りや性能を変えて新しい価値を加える |
| 工事の例 | 壁紙の張り替え、キッチンの交換 | 間仕切りを取り払う、配管から入れ替えて間取りを変える |
| 規模 | 部分的なことが多い | 住戸全体に及ぶことが多い |
日本のリノベーションの歩み
日本では、戦後の住宅不足を解消するために新しい家を大量に建てる時代が長く続きました。 古くなった家は直して住み続けるより、建て替えるのが当たり前という考え方が主流だったのです。1980年代まで:修繕としてのリフォームが中心
この時期の住まいの改修は、傷んだ所を直したり、設備を新しくしたりする「リフォーム」が中心でした。 古い建物に手を加えて新しい価値を生むという発想は、まだ一般的ではありませんでした。1990年代:古い建物を活かす動きが始まる
バブル崩壊後、東京や関西を中心に、古いビルや店舗を自分たちで手直しして使う動きが出てきたとされています。 建築家やデザイナーが古い建物の魅力を生かした改修を手がけ、今のリノベーションにつながる土台ができていきました。2000年代:専門会社の登場と国の方針転換
2000年代に入ると、中古物件の仲介と設計・工事をまとめて請け負うリノベーションの専門会社が登場しました。 国も2006年に「住生活基本法」を定め、住宅を量で増やす政策から、今ある住宅を良い状態で長く使う方向へと転換しました。2010年代以降:住まい選びの選択肢として定着
一般社団法人リノベーション協議会は、2013年からその年を代表するリノベーション作品を選ぶ「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」を開いています。 デザインだけでなく、断熱や耐震といった性能を高めるリノベーションも増え、住まい選びの選択肢の一つとして定着しました。リノベーションが広まった理由
リノベーションが受け入れられた背景には、住む人の考え方の変化があります。- 新築より安く、立地のよい場所に住める
- 間取りや内装を自分の暮らしに合わせて決められる
- 古い建物の味わいを残せる
- 建て替えより廃材が少なく、環境への負担を抑えられる
リノベーション物件を選ぶときの安心の目安
リノベーション協議会は、検査・工事・保証などの統一規格に沿ったリノベーション住宅を「適合リノベーション住宅(適合R住宅)」として定めています。適合R住宅の種類
| 種類 | 対象 |
|---|---|
| R1住宅 | 区分所有マンションの専有部分 |
| R3住宅 | R1住宅に加えて、共用部分を含む一棟全体 |
| R5住宅 | 戸建住宅 |
見えない部分の検査と保証
適合R住宅では、給水管・排水管・給湯管・ガス配管・電気配線・分電盤・火災報知設備・床や壁の下地・浴室の防水など、暮らしの土台となる13項目を「重要インフラ」として検査します。 この13項目には、2年以上のアフターサービス保証が付きます。 物件のチラシや会社のページで適合R住宅のマークを見かけたら、検査と保証の内容を確かめてみましょう。
スグレタブログ編集部リノベーションは築年数や構造によって、できる工事の範囲が変わります。マンションなら管理規約で床材や水回りの移動が制限されていないか、先に確認しておくと安心です。
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よくある質問
リノベーションとリフォームの違いは何ですか?
法律上の定義はありませんが、一般に古くなった所を元に近づけるのがリフォーム、間取りや性能を変えて新しい価値を加えるのがリノベーションと使い分けられています。
日本でリノベーションが広まったのはいつ頃ですか?
古い建物を活かす動きが出てきたのは1990年代とされ、2000年代に専門会社が登場し、2010年代に住まい選びの選択肢として定着しました。
住生活基本法とは何ですか?
2006年に定められた法律で、国の住宅政策を、住宅の数を増やすことから、今ある住宅の質を高めて長く使う方向へ転換するきっかけになりました。
リノベーション物件の品質はどう見分ければいいですか?
リノベーション協議会の「適合R住宅」は、配管や配線など13項目の重要インフラを検査し、2年以上のアフターサービス保証を付けています。物件選びの目安の一つになります。


