運送業の資金調達!融資とファクタリングの使い分けと取適法で変わった取引ルール

運送業の資金調達!融資とファクタリングの使い分けと取適法で変わった取引ルール
運送業は、燃料代や高速代、ドライバーの給料が毎月先に出ていく一方で、運賃の入金は荷主の締め日から1〜2か月後になることが多く、手元の資金が足りなくなりやすい業種です。 車両の故障や事故の修理、燃料の値上がりなど、急な出費も起きます。 この記事では、運送会社の資金調達の方法として、銀行や公的な融資、ファクタリングを比べ、2026年からの取引ルールの変化と、避けたい方法をまとめました。
目次

運送会社の資金調達の方法

方法向いている使い道気をつけたいこと
銀行融資(信用保証協会の保証つきを含む)車両の買い替え、運転資金審査に時間がかかる
日本政策金融公庫の融資設備資金、運転資金必要な書類をそろえる手間がある
車両のリースまとまった現金を使わずに車両を入れる総額は買うより高くなることがある
ファクタリング運賃の入金を待つ間の急ぎの支払い手数料が1回ごとにかかる
長く使う車両は融資やリース、入金までのつなぎはファクタリングと、使い道で分けるのが基本です。

運送業でファクタリングに使えるもの

  • 荷主や元請けの運送会社に出した運賃の請求書
  • 継続した契約にもとづく、毎月の運送の代金
  • 注文書(まだ運んでいない仕事の分。扱う会社は限られ、手数料が高めになりやすい)
運賃の請求書は、荷主や元請けの信用で審査されるので、自社の決算が赤字でも使える場合があります。 毎月くり返し使うと、手数料の分だけ利益が削られ続けるので、使う期間を決めておきましょう。

2026年からの取引ルールの変化

公正取引委員会によると、2026年(令和8年)1月1日に施行された取適法(中小受託取引適正化法)で、発荷主が元請けの運送事業者に運送を委託する取引が、新たに対象になりました。 これまでの下請法では、元請けから下請けへの運送の委託は対象でしたが、荷主から元請けへの委託は対象外でした。
  • 対象の取引では、代金の手形払いが禁止された
  • 支払期日は、受け取った日から60日以内のできるだけ短い期間で決める
  • 代金について協議に応じず、一方的に決めることも禁止された
支払いのサイトが長い荷主との取引は、取適法の対象かどうかを確かめ、条件の見直しを相談できます。 運賃の入金が早まれば、ファクタリングに頼らずに済むこともあります。
スグレタブログ編集部スグレタブログ編集部
荷主ごとに、締め日と入金日、入金までの日数を一覧にしてみましょう。どの取引が資金繰りを苦しくしているかが見え、交渉の材料にもなります。

人件費と資金繰り

2024年4月から、トラックドライバーの時間外労働は年960時間が上限になりました。 運べる量が減ったり、人を増やす必要が出たりして、人件費が資金繰りに響いている会社も多いでしょう。 運賃の値上げや荷待ち時間の見直しを荷主と話し合うことも、資金繰りを根本から改善する方法の一つです。

避けたい資金調達の方法

  • クレジットカードのショッピング枠の現金化:カード会社の規約違反で、カードを止められたり、残りを一括で求められたりする。手数料の分だけ損になる
  • 「審査なし」「即日」をうたう、登録のない業者からの借入れ
  • 取引先が払わなかったときに自社が買い戻す形の、ファクタリングを装った貸付け
すでに現金化をくり返して支払いが追いつかないなら、債務整理を考えるときの影響と相談先を確かめておきましょう。
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運送業の資金調達のよくある質問

運送業でもファクタリングは使えますか?

使えます。荷主や元請けに出した運賃の請求書が主な対象で、荷主の信用で審査されるため、自社が赤字でも使える場合があります。

取適法で運送業の何が変わりましたか?

2026年1月1日の施行で、発荷主が元請けの運送事業者に運送を委託する取引が対象に加わりました。対象の取引では手形払いが禁止され、支払期日は60日以内で決める必要があります。

クレジットカードの現金化で資金をつくるのはだめですか?

避けましょう。カード会社の規約違反で、カードを止められたり残りを一括で請求されたりするおそれがあり、手数料の分だけ損になります。

車両を買う資金はどう用意すればいいですか?

長く使う車両は、銀行や日本政策金融公庫の融資、リースが向いています。ファクタリングは入金までのつなぎに使いましょう。

まとめ:使い道で方法を分け、取引の条件も見直す

運送会社の資金調達は、車両などの長い資金は融資やリース、運賃の入金までのつなぎはファクタリング、と使い道で分けましょう。 2026年施行の取適法で、荷主から元請けへの運送の委託も対象になり、手形払いの禁止や60日以内の支払期日が求められます。 クレジットカードの現金化や登録のない業者は避け、荷主との運賃や支払い条件の見直しもあわせて考えましょう。
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